あらすじ紹介
お茶を仕入れ、販売していた楢橋鈴(リン)は、ある日買い付けの旅の帰りに異世界へと転移してしまう。転移した先は、精霊の加護のある世界で、聖域に転移してしまったリンは、自覚が無いままに水・風・火・土の四大精霊から加護を受ける。四大精霊すべての加護を持つ者はごくわずか。精霊術師の中では『賢者』と呼ばれる存在であった。
賢者であるライアンに保護されることとなったリンは、精霊の力と現代知識を使い、様々な精霊道具やアイテムを生み出していく。そんな彼女の発想や活躍ぶりは、ライアンたちをたびたび驚かせ、次第にリンは『賢者見習い』として認知されていき――。
「全く、精霊は君に甘い」「私、賢者見習いじゃなくてお茶屋さんなんですけど……」
いつか再びお茶屋さんをはじめるその日を夢見て――精霊に愛された賢者見習いの、心豊かな異世界暮らし、はじまります。
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みんなからのレビュー
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ラムレーズン
15Kindlel再読。最近思い出すことが多くて読んだら前回より面白く感じた。やっぱり読みたい時が旬なのね。精霊に愛されてると言っても、一人で知らない異世界で生きて行くには何か拠り所がほしいから、リンが考案したお茶や石鹸、化粧水、ブラシの生産に関われるのは嬉しいと思う。面白かった~!! 続きを読む…
ネタバレあり -
莉芳
15web版から。面白かった!お茶は紅茶も中国茶も大好きだし、お茶の名前も中国語の読み方でルビが振ってあるので読んでいて楽しい。何故突然異世界に飛ばされたのかは不明。お茶もだけど料理の描写も美味しそうです。木の実や枝が自ら収穫されにくるなんて精霊や森に甘やかされすぎてる(笑)。薬草やスパイスの効果、リンは地球と同じ物として説明してるけど、異世界でも全く同じなのかな?と疑問。あとスパイスを普通にお茶として飲んでいるだけで、エキスを濃縮したわけじゃないのに男性機能に効果があるとかは言い過ぎのような気はするかな。 続きを読む…
ネタバレあり -
T
12お茶屋さんを営むリンは、突如転移した異世界で賢者のライアンに保護される。異世界の四大精霊から加護を受けたリンは、精霊の力と現代知識で様々な現代アイテムを生み出し、賢者見習いとして認知されていく。賢者見習いなお茶屋さんの異世界生活、開幕。突如異世界に転移したリン。途方に暮れ、慣れない生活に戸惑いつつも前を向いて生活するリンや彼女を温かく見守る周囲の人たちの優しさに溢れた空気が良かったです。精霊に愛されたリンが、これからこの世界でどう過ごしていくのか楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
アマノサカホコ
11東大阪市図書館、リンの異世界生活1巻。四大精霊の加護がないと入れない聖域に突如現れたリンという女性。精霊術師でもあるライアンが保護することに。水を出す、火をつけると当たり前にできたことが異世界ではできない生活に苦労しながらも文字を覚えたり貴族の礼儀や精霊について学んでいく。ライアンの髪に執着する精霊が怖(笑)リンがライアンの髪に触れることを精霊が許したと大騒ぎで、将来が決まったみたいで2人の恋模様が楽しみ★★★ライアンの両親のラブラブっぷりが結構好き。精霊やシロの可愛い描写が少ないのがちょっと寂しい 続きを読む…
ネタバレあり -
スプリント
10お茶屋さんの異世界転生モノ。 お茶の知識がどこまで活かせるのか興味がありましたが お茶だけでなく道具などの知識も発揮して異世界で活躍していきます。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/06/25
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784046805072
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
無双"しない"系主人公…そんな彼女の夢は素敵なお茶屋さん!
水風火土の四大精霊すべての加護を持つ者は『賢者』と呼ばれ、世界に二人しかいない存在なんだって。精霊たちからいっぱい加護を受けたリンも賢者と同じ力を持つんだけど、本人はあくまでお茶屋さんがしたいだけ。すごい力があるのに「私、お茶屋さんなんですけど」って……このギャップ、笑っちゃうよ!
けど、この世界ってそもそも嗜好品としてのお茶を飲む習慣がなかったの。これじゃあお茶屋さんなんてできそうもないけど、リンは実用的な薬草のお茶を作って『健康目的のお茶から慣れてもらう』って工夫をしたり、実際に淹れたお茶をみんなに飲んでもらって味を知ってもらったりって努力を重ね、お茶を飲む習慣づくりから始めるんだ。それほどの情熱があれば、お茶屋さんだって夢じゃないかもね!
無双できるくらいすごい主人公がなぜかお茶屋さんを目指す異世界暮らし、ほのぼの楽しくて笑顔になっちゃうこと間違いないよ!
読むとお茶が飲みたくなる……ほっこりあったか物語をご賞味あれ!
それはリンさんも同じ。ある時、ライアンさんにビーズ付きの髪紐をプレゼントするんですが、そのビーズは精霊の加護を乗せて作った石。気まぐれな精霊たちに協力してもらわないとできない代物なので、精霊に好かれた彼女にしかできないすごい事なんですよ! 特別な髪紐にライアンさんも嬉しそうで……。
そんなリンさんが、みんなに様々なお茶を淹れてあげるシーンも、この作品の読みどころのひとつ。寒い夜にはピリッとしたジンジャー紅茶。風邪の時には、レモンと蜂蜜入りの、四つの花のハーブティー。ご馳走の後には、消化を助けるプーアル茶。お茶で異世界の人も笑顔にさせるなんて、さすが「お茶屋さん」ですね! お茶の描写が本当においしそうで、温かいお茶を自分も飲んでいる気持ちになりました。この素敵な物語を読み終わる頃には、きっとあなたもお茶が大好きになっていますよ!