あらすじ紹介
あの、はな色の本にもう一度会いたい――。
榎木むすぶは中学二年生の夏に出会ったはな色の本を忘れられずにいた。あれから同じタイトルの何冊もの本と話したけれど、あの本とはやっぱり違う。そして中学三年生の夏、むすぶは再び北陸の地を訪れることになった。やっと会える! と胸をときめかせる反面、その本の持ち主と思われる少女のことは怖い。とりあえず事件の起こった屋敷を訪ねてみると折り紙にくるまれたブローチを拾った。そこには『わたしに会いに来て』と書かれていて――。表題作ほか恋にまつわる短編も収録した第3弾!
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みんなからのレビュー
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よっち
49中学二年生の夏に出会った、はな色の本を忘れられずにいた榎木むすぶ。そして中学三年生の夏、むすぶは再び北陸の地を訪れる第三弾。悠人先輩の妹・蛍やハナを交えたやりとりや、女の子にモテモテな若迫くんの恋愛相談、悠人先輩の初恋、そしてむすぶと夜長姫との再会、悠人先輩の遠縁の親戚で、次々との男をたぶらかすお嬢様・鏡見子。流人や千愛といった文学少女ファンには懐かしいキャラたちのその後も盛り上がりましたけど、何より夜長姫と思いを交わすようになるまでのきっかけのエピソードもなかなか鮮烈で、改めてここからの続巻に期待です。 続きを読む…
ネタバレあり -
日坂愛衣
273つの短編は微笑ましい話、特に悠人先輩の”過去の恋”に関するエピソードに登場した”櫻井”千愛さんは本当に懐かしく愛しい、あの”あ、大丈夫みたい”はグッとくるな感じがする。そして本編のむずぶと夜長姫と鏡見子の過去はあんまり重いで惨め過ぎると思う、やはり本の力はすごいで色んな人の人生を変える、この血まみれの過去は本当に心痛い。でもただの一つの願いがしたい:例え鏡見子の人生は救えないだけと、いつか彼女も夜長姫のように”救いがある”人と出会うといいな。 続きを読む…
ネタバレあり -
西野西狸
25竹田千愛が登場!流人とのその後が描かれていて、相変わらずのブレないキャラで流人とのやり取りも素晴らしい。メインは夜長姫とむすぶの出会いで、まさかの水妖の話に出てきた洋館が舞台。おどろおどろしい筆致と怪しげな語り手によって、まるで夢野久作のような、いつもと異なった感じで物語が進んでいく。そもそも本と/が話すことができるということが異質であり、それを今回の作品で説明したのかなと思う。妻科さんのアピールが琴吹ななせ以上に前面に出てきてすごくいい。 続きを読む…
ネタバレあり -
harupon
22むすぶと夜長姫の出会いを知りたいのに、この本が図書館蔵書になくて、発注依頼して購入してもらった本です。ピカピカの一番目予約人(#^^#)、有難く読み終えました。夜長姫との出会いはむすぶ君が中2の時だった。1年後再び会いに行き、元ネタの坂口安吾氏の「夜長姫と耳男」同様に恐ろしい場面に遭遇、ヒヤリ(;´Д`)。むすぶも悠人も危なかったよ~。 続きを読む…
ネタバレあり -
coco夏ko10角
22第3弾。第三話で大人になった千愛が!あの千愛が…(泣 本当によかった。 第四話ではついにシリーズの中でもメイン回。むすぶ頑張ったなぁ。メイドの真ヶ口さん、下の名前が出た瞬間「わぁーっ!」となったw 特典SSは蛍ちゃんの戸惑い。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/07/30
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784047367043
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公式サイト
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