楽園殺し 鏡のなかの少女
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楽園殺し 鏡のなかの少女

人に異能を授ける砂塵が舞う偉大都市。この都市では、砂塵を力を変え、様々な能力を発現する人々がいた――そして、人を獣に変貌させるドラッグの流出を皮切りに、マスクを纏う能力者たちの物語が幕を上げる。
呂暇郁夫 (著) / ろるあ (イラスト)
シリーズ:楽園殺し(ガガガ文庫)

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あらすじ紹介

その塵は人の想いを力に変え、災いを呼ぶ。

人に異能を授ける砂塵が舞う偉大都市。
荒廃した世界で、楽園とさえ呼ばれる偉大都市には、そんな砂塵を力に変え、様々な能力を発現する人々が集う。
そして、その能力を犯罪に使う者たちを取り締まる精鋭部隊<粛清官>が、この街の秩序を守っている。

粛清官ーー射撃の名手シルヴィ・バレト。そして寡黙な黒剣士シン。
とある事件を通じてコンビを組むことになった二人は、人を獣に変貌させるドラッグの捜査を任されていた。

だが、そのドラッグの流通には、粛清官たちの作った悪しき過去が潜んでいた。
現代に蘇った巨大な悪意が、獣の牙となって偉大都市に大きな傷を刻もうとしている。

粛清官に立ちはだかるは、屍者を操る能力者。熱線を放つ能力者。
そしてーー凶悪な獣人を作り出す、異端の能力者。
暴虐の限りを尽くした能力者たちによる死闘の末、最後に立っているのは……

「わたしは、なんとしても完璧を目指さなければならない」
「今回のテロ事件。獣人事件首謀者の協力者と見なしてーー」

「ーー貴方たちを、粛清するわ」

吹き荒れる砂塵のなか、マスクをまとう能力者たちの物語が幕を開ける。

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みんなからのレビュー

  • ばたやん@かみがた

    《世紀末の都市で復讐を企む》同時多発した獣人共の無差別テロの解決が次巻以降に持ち越されているので、中途半端な感想に。一貫してあるのは、まつろわぬ一族を鏖殺された青年が都市に対して滾らせる復讐の念と、不自由ない暮らしと愛情深い両親を突然テロで奪われた少女のそれだ。一見文明を回復させたかに見えるが、弱肉強食そのものの荒涼とした都市の内実が、砂塵渦巻く設定と共に復讐遂げんとする舞台を上手く提示している。粛清の腕は見事だが、人間関係に不器用な年少者の存在がこれらにどう絡むか。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 海猫

    デビュー作「リベンジャーズ・ハイ」を面白く読み、著者の新作を楽しみにしていた。2年たってついに2作目が登場。しかも「リベンジャーズ・ハイ」の続編的性格も併せ持つ作品。「リベンジャーズ・ハイ」の内容を忘れていても読める親切設計で、新鮮な気持ちで読めた。ダークな世界観は相変わらずで、重い手応えがある。粛清官側にも犯罪組織の側にも軋轢やドラマがあり、状況が煮詰まっていく。アクションシーンが激しくなりかけたところで以下次巻。本題は次巻以降に持ち越しか。話の広がりやさらなるバトルに期待するので、2巻が今から楽しみ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    とある事件を通じて粛清官としてコンビを組むことになった射撃の名手シルヴィ・バレトと寡黙な黒剣士シン。人を獣に変貌させるドラッグの捜査を任されていた彼女たちが、粛清官たちの作った悪しき過去に直面するダークファンタジー。今のシルヴィを作った凄惨な過去と呪縛。抜きん出た実績を挙げてゆくシンとコンビを組むゆえに刺激される劣等感と焦燥。危ういシルヴィがシンならずとも心配になる中、進んでいく展開は様々な意味で不穏な空気を増して行って、凄く嫌な予感しかしないですけど何とか二人で乗り越えて欲しい…続きが早く読みたいです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • ひぬ

    人に異能を授ける砂塵が舞う都市にてその能力を犯罪に使う者達を取り締まる粛清官コンビのシルヴィとシン。人を獣に変貌させるドラッグの捜査に乗り出す二人ですが、やがて粛清官の隠された過去に接する事になります。面白かったです。一応これだけでも成り立っていますが、前作を読んでいた方が楽しめます。前回の主人公が今度はバディ側、ヒロインが主人公に代わり、あまり深入りされてなかったシルヴィの過去に焦点が当たりしました。一つの決着はつきましたがまだまだ本番はこれからという所で終わったのですぐに次巻に取り掛かろうと思います。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • アウル

    『リベンジャーズ・ハイ』は読んでないんだけれども読んだ方がええのかね?まあこれ読んだだけの感想だけれどもなかなかに面白かったな。人に異能を授ける砂塵が舞う世界でその異能を使い取り締まる精鋭部隊の一員であるシルヴィ、とシンが事件の真相を追っていくのだが...な話。色々と裏がありそうだし粛清官にも犯人にも色々な思惑が見え隠れしていて面白いわ。シルヴィが単独で行動する所で次巻に続いたが果たしてどうなるのか?楽しみだわ。 続きを読む…

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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2021/06/18
  • 定価
    704円(本体640円+税)
  • ISBN
    9784094530124

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