あらすじ紹介
15歳の夜、ライラのすべてを奪った蒼竜王・ルガー――種族を超えて慕う初恋の人。
唯一の復讐方法は、竜人にだけ効く毒を100日間口づけで与えることだった。
ライラは竜人の花嫁「番い」と偽り彼のもとへ向かうが――「手を取り合うことができれば、蒼竜の一族も、人間ももっと豊かになる」
仲間を思い人と共存を目指す姿に、戸惑いは復讐への迷いに変わり……?
第18回角川ビーンズ小説大賞〈奨励賞〉〈読者賞〉W受賞作!
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ゆなほし
33故郷と家族を奪った蒼竜王ルガー、種族を超えて慕う初恋の人に対する唯一の復讐方法は、毒を100日間口付けで与える事だった―。とても読みやすく、切ない愛と復讐の物語だった。竜人、番いなどオリジナリティ溢れる設定が魅力で、ともすればふわふわ軽くなりがちなファンタジー的要素を、「復讐」という根幹がしっかり支えている。命をかけて殺そうとする相手に対する気持ちが、次第に変化する過程が丁寧に描かれており、とことん感情移入してしまい、苦しくなる。伏線や真実も無理のない範囲で上手く落とし込んであり、読後感も清々しい。 続きを読む…
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かなで
17天高くそびえる山の頂上には竜人が住んでいる。その山の麓に住んでいたライラは石を使って精霊と話せる。その日も精霊と話していたライラは蒼い竜のルガーと出会う。髪飾りを贈られ、その日の出会いはルガーとライラだけの秘密となった。二年後、ライラは突然村を焼かれ、たった一人の肉親である兄を亡くす。村に訪れていた薬師シスルに従い、村を焼いた蒼い竜に復讐を誓う。竜人に近づくには番になり、百日間毒を含んだ口づけを行う。だが、ライラは偽りの愛情だと分かっていても、ルガーに優しくされ、恋をしてしまう。仇であるルガーに恋をし、→ 続きを読む…
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ころころ
16村で兄と二人暮らしのライラ。彼女の住む村では竜人は厄災の象徴のため、かつて一度だけ竜人・ルガーに会ったことは彼女だけの秘密。村長の息子との結婚を控えた前夜、竜が村を焼け尽くし、兄を失ったライラ。復讐を誓いルガーに近付くが…という出だし。 話の流れはすごく好み。初恋の人が復讐の相手で、彼を知れば知るほどその決意が揺らいでいく…、切ない展開がとても良いなぁ。「番い」が実は人為的という発想も面白し、それだから番いの偽物にもなれるというのも納得だけど、一人の竜人だけにそれだと錯覚させる方法はどうやったんだろう? 続きを読む…
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虚と紅羽
12竜王を殺す為その身に取り入れた、自分を100日間だけ『番い』にし、取り入れた者を蝕む薬/毒。100日間キスで与えれば竜王をも殺し、自身を蝕む『番い』の薬を解毒する毒/薬。運命をも偽るまやかしの復讐異種族恋愛譚。 上下巻で出してもっと甘い部分増やして良かったかも。もう一押しが足りない。概ね面白かっただけに、一巻でサラっと終わるのがあまりにも惜しい。上下、多くて三巻ぐらいだしてくれれば確実に文句のつけ所がなかった。 無邪気な精霊達が可愛い……。精霊は総じて竜人よりも上位種族なのがポイント高い。 続きを読む…
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アマノサカホコ
8大阪市図書館。竜に村を燃やされ兄を失い竜に復讐を誓ったヒロインと番いを見つけ喜ぶ竜王ヒーローとの再会もの。大事にされて常に愛情を示し仕事の合間にも顔を見に来て好きで好きでたまらない浮かれているヒーロー。ただし所詮は作り出された偽の番いの匂い。ハピハピウキウキと浮かれて読む話ではないが、偽の番いと結ばれるのか2人はどうなるんだろう...結末が知りたい!と思いながら最後まで読める★★★精霊の出番で笑いを増やし、シリアスな面も泣けるほどの描写があればよかったな。暗い雰囲気は伝わってくるけど 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2020/10/01
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定価759円(本体690円+税)
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ISBN9784041099964