みんなからのレビュー
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nono
12『バンダル』で気になる作家様の古い作品を漸く挑戦。『歓楽の都』シリーズ第1弾。19世紀末、ロンドンの一角レーンは「歓楽の都」と言う国王公認の売春都市、そこで「宝石」と呼ばれる公娼達の一人ショウが出会ったのは医師レイ。立場を越えて仲良くなる彼等を襲う怪しい薬⁉ 危険薬物密売の謎と平行して、ショウがレイに寄せる恋心が微々BL風味^^人の気持ちの機微に疎いレイと、人の温もりに飢えたショウ、二人の微妙な関係と共に、事件の黒幕が気になります。楽しく読了。 続きを読む…
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でんか
4BL、といっても精神的な感じです。文章は読みやすいですし、構成もさすがな感じ。主役は、宝石と呼ばれる男娼のショウと新たに赴任してきた医師のレイが織りなす物語。彼らが暮らす街に持ち込まれた致死性の薬物の入手ルートを探っていくというちょっとしたミステリ仕立てになっています。物語の骨格はしっかりしており、そこにちょっこりBL要素、という感じなので、苦手でなければそんなに気にならないと思うんですが……どうだろう。イラストも大変うつくしくて、メイン二人のイケメンぶりにくらくらします。 続きを読む…
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チカチカ
3再読。ロンドンの自治区レーンは国が公認の『歓楽の都』つまり政府公認の売春組織体である。公娼は「宝石」と呼ばれている。ショウはレーンで生まれ育った美しく優しい、最高級の宝石が住む金の城の住人。新しくやって来た医師レイは貴族出身らしい。穏やかなレイと仲良くなるショウだが、レーンにあやしい薬が持ち込まれ死者が出てしまう。ショウはレイや金の城仲間のヒュー、エマと協力して危険な薬物販売ルートを暴こうとするが……。発売当初に表紙の雪舟薫さんのイラストに魅かれて購入。非ボーイズとしきりに作家さんが呟いています(笑) 続きを読む…
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ロェント
1表紙買い。やっぱり雪舟さんの絵は魅力的です。そして話の方も面白かったです。貴族の医師と歓楽街の男娼という組み合わせなのですが、体の関係はありません。この男娼のショウが、一見自分の人生を達観しているように思えて、実は母親に捨てられた寂しさを抱えていたり、片思いの相手の言動に一喜一憂したりするのが良かったです。続き読みます。 続きを読む…
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藻塩
1久しぶりに再読。公共売春施設が舞台のミステリーといいましょうか。青い薔薇または青のカフスをつけている人が宝石なわけですが、青い薔薇には夢を見るような意味でもあるんですかね。作品の雰囲気も表紙のセピア色も大好きな話です。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2003/09/01
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定価503円(本体457円+税)
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ISBN9784044465049