あらすじ紹介
特車二課の学級委員こと才色兼備の熊耳武緒巡査部長は、香港研修時代、マフィアがらみと思われるニセ札事件を追っていた。多忙な日々のさなか、ふとしたきっかけで知りあったリチャード・王という若者に心惹かれる熊耳。しかし、彼の素性は謎に包まれていた…。のちに特車二課の行く手に大きな影を落とすことになるある人物と熊耳との奇しき因縁が明かされる『香港小夜曲』、そして農作業を好きな好青年山崎ひろみの巻き込まれた珍騒動を描く『サイド・ミッション』の二話を収録。『機動警察パトレイバー』の完全オリジナル小説版登場。
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みんなからのレビュー
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のれん
13時系列的には過去編にあたる。 謎と言えば謎だけど、部外者視点の説明役になっていた熊耳を上手いこと主役にして見せている。 ここら辺の細かなというか焦れっとした機微は女性ならではというべきか。 煮え切らない男というか、手の甲や手のひらで抱えてしまうから先に行けないこのモヤモヤさを、一つや二つ抱えるのが大人の恋愛には共感と怒りと寂しさが生まれる。 キャラの別側面の掘り下げで、新テーマでのオリジナルを作るのは理想的なノベライズだ。 他ゲーム・アニメのノベライズもこれぐらい作家性を出していって欲しいところだが。 続きを読む…
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nstnykk9814
13電子合本版の続き。熊耳、山崎のサブキャラを主役にした外伝、今ならスピンオフか。OVAからテレビアニメ、小説版と多メディア展開で成功した初期の例だったのかな。 続きを読む…
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無重力蜜柑
10ノベライズ外伝第三段。シリアスな過去篇とドタバタコメディの二本立てだが、目玉はやはり前者だろう。「香港小夜曲」:漫画やアニメで仄めかされつつも具体的に描かれはしなかった、熊耳さんと内海の香港時代の話。無邪気さ、自由さ、冷酷さと力強さが混然一体となった内海の人格が上手く描かれているし、それに「女」として惹かれていく熊耳の心理描写も見事。こういう男がモテるんだろうね。これは女性作家にしか書けない。まあ横手の技量の高さもあるんだろうけれど。個人的に内海はもっと手酷く熊耳を利用したもんだと思ってたから、少し意外。 続きを読む…
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LNGMN
9熊耳さんの過去を補完する「香港小夜曲」は情感たっぷりで、映画が一本作れそうなほど素敵。エンディングでの張との別れもいい。返還前夜の生命力のある香港の描写にインターナルアフェアⅡを重ねながら読んだ。レイバーはおまけであるという思いをさらに強くする1冊。 続きを読む…
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北白川にゃんこ
7内海はさあ。内海はホンマ内海。眼鏡割れろ。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日1992/09/01
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定価704円(本体640円+税)
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ISBN9784829124628