あらすじ紹介
時は平安。天狐の血を引く、安倍家の二人の陰陽師――。「……そろそろ限界だ」謎の天狐・晶霞の言葉どおり、少年陰陽師・昌浩はその身に流れる天狐の血にのまれかけており、祖父・晴明は、命を取りとめたものの危険な状態が続いていた。そして、昌浩への想いにめざめ、いつしか彰子への嫉妬をつのらせていた中宮章子の心の闇に、藤原氏に憎悪を抱く丞按がたくみにしのび寄ってきて――。“天狐編”さらに驚きの展開に!!
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みんなからのレビュー
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七月せら
12〈再読〉冥い思いも無垢な思いも、様々の思いが交錯し事態はより混迷する。異形の血をひく身、守ると誓った約束、まるで合わせ鏡のようによく似た境遇を背負い。一方は絶望の闇に染まり化け物にその身を預けた。一夜にして全てを喪った彼を、護りたいと願った人々の想いとは違っていたとしても、どうして責めることができようか。遠い遠い、決して忘れることのできない過去の物語。今まさにさだめの岐路に立つ昌浩は、おぞましくも哀しい彼の罪を浄化し混迷の闇の中に別の道を示すことができるだろうか。 続きを読む…
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梅みかん
11名前っていうのは、本当に大事。章子は環境的にも内面的にも個が揺らいでる中で、あの甘言に抗うのは、難しい。 彰子も昌浩もとても心が強い。 丞按にも悲しい人生の分岐点があった。 続きを読む…
ネタバレあり -
うみ
11少年陰陽師シリーズ「天狐編」です。まさかこんなに辛い展開になろうとは…!章子の嫉妬につけこむとは…!匂姉さんもピンチ、晴明もピンチ、昌浩もピンチ!みんな窮地に立たされてる…早く!早く次の巻を読みたい! 続きを読む…
ネタバレあり -
綾乃
10天狐の力に飲み込まれかけた昌浩。依然命の危機に瀕する晴明。彰子への嫉妬を募らせ忍び寄る丞按に呪詛を埋め込まれ消えた章子。章子の身代わりに中宮に扮し土御門殿へと入った彰子と難題が山積する天狐編4冊目だが、なぜ丞按が藤原氏を呪うのか、定まらない星宿を持つものは誰かなどが明らかになってくる。 そしてラスト勾陣に最大の危機が待ちける。 晴明と若菜の再会が今回は切ない。 続きを読む…
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まりもん
9うわ~予想通りに章子が完全に丞按のおもうようにされていっている。章子を守る為に彰子が代理なんて話はややこしくなっているけれど・・・・。藤原家も先祖達のしたことが今かえってくるなんて予想外だろうし。 晴明も若菜にひととき会った後、現実に戻っても眠っているシーンばかりで活躍度低。でも彼が本当に死んでしまったらこの話の楽しい会話が減ってしまう。匂陣の方もなんだかかなりヤバイ。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2005/01/01
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定価503円(本体457円+税)
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ISBN9784044416164
関連サイト
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公式サイト