あらすじ紹介
時は平安。15歳の昌浩はもっくん、勾陣と共に播磨に残り、神祓衆のもとで修行中。その頃彰子は過去の自分と訣別し、藤花として生きる決心をしていた-。昌浩の修行時代など、書き下ろしを含むファン必読の短編集!
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みんなからのレビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
54声が低くなり、余計な物が削ぎ澄まされて。色々な事を覚えて、女らしいまろやかさを帯びて。だけど、時には幼い頃の様に大きな声を上げて、闇雲に反発したい時もある。二人頬を寄せて、幸せな午後のまどろみに浸って居られたら。だけど少女は階段を昇り、少年はそれに応じて、ふたりはおとなになった。何度だって、負けちゃいけないと強く心を戒めた。不格好で、一方通行で、挫けそうになるけれど。これが、あなたと私の愛の証。現に見た夢には鎮めの笛の音。もう夢見ていられる頃には自ら終わりを告げたけれど。せめて夢の中でくらいは、幸福な夢を 続きを読む…
ネタバレあり -
な〜や
46やっと読めました。久しぶりの短編集。表題作含め4作品。『その差は如何ばかり』『鳴神の行方』『だから最短距離を』はかなり前に雑誌掲載された作品で、昌浩のまだ初々しい微笑ましい姿が見られて楽しめました。あのじい様と昌浩のやりとりが今や懐かしい……。そして表題作は、播磨で厳しい修行に明け暮れる昌浩の陰で、都では"彼女"が本当の名前を捨てて"藤花"として生きる決心を……。昌浩の事を、自分を守ってくれる安倍家の人々の事を想い、自らの想いに区切りをつける彼女の姿が切なくてたまらなかったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
フキノトウ
31陰陽寮に入る前の昌浩とか、昔の話が読めて満足です!神祓衆の修行に奮闘する昌浩がとても頼もしかった。蛍の苦しみながらも生きようと踏ん張っているけどふと、弱さを見せるというか夕霧を求めてしまう姿が切なかった。生きていてほしいんだけど。朝起きたら体が楽になるという奇跡を願ってしまう。そして、彰子の見た夢が実現することも。相変わらず、雑鬼たちがとっても微笑ましかった(笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
ダージリン
27初期の短編に癒されました。全編通して、じい様が元気で孫想いです(笑)。しかし表紙の様なふたりはもう見れないのでしょうか?「夢見ていられる頃を過ぎ」が切ない・・・(涙)。 続きを読む…
ネタバレあり -
白火
23何度見てもタイトルが凄く切ない。彰子もとい藤花が見た夢、相手は昌浩だよね…正夢になってほしいと本気で願っている。 短い小噺の方は相変わらずのノリで安心しました、ああいうの好きだよ! …そして雑鬼ーずはどんどん常識外れの妖に…w 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2014/04/01
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定価616円(本体560円+税)
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ISBN9784041013113
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公式サイト