シュレディンガーの猫探し 2
文化祭「七夕祭」を直前に控えた東高に、ある予告状が届く。暗号文になっている予告状の署名は「東高五十面相」。それは8年前に令和と弥生の姉、飛鳥が起こした、「ある事件」を模倣しているようでーー!?
小林一星
(著)
/
左
(イラスト)
シリーズ:シュレディンガーの猫探し(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
「呪い」と「願い」。過去からの予告状
「”呪い”とは。”人”だよ令和くん」
焔螺さんーー「迷宮落としの魔女」はそう言った。
飛鳥姉さんの死の真相を、弥生に伝えるべきか悩む令和。そして、飛鳥の死後起こるようになった弥生の未来視&過去視じみた現象「やよいトリップ」ーー。
折しも東高の文化祭「七夕祭」の直前、空から光と共に予告状が届く。その予告状は暗号文でできていて、予告状の差出人は「東高五十面相」。
それは、死んだ飛鳥姉さんが過去に起こした、「ある事件」を模倣したものだった。
「呪い」は過去ではなく、「現在」の人が起こすものーー。
事件を「迷宮」に落とす「迷宮落としの魔女」とその助手・令和は模倣事件を迷宮入りにすることで、「やよいトリップ」の解決を目指すが……。
探偵と魔女の知恵比べ、第2弾!
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みんなからのレビュー
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芳樹
46謎を神秘で落とし込むのではなくて、ロジカルに推理していく展開がとても良いですね。相変わらず言葉遣いが美しいのが素敵です。本作はファンタジーでありミステリであるとともに、姉を失い心に傷を抱える弟妹が前を向いて一歩踏み出す成長物語でもあるのでしょうね。次回は『村』編ということで伝奇色、オカルト色が強いものになっていくのかな。楽しみです。 続きを読む…
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よっち
35飛鳥姉さんの死の真相を、弥生に伝えるべきか悩む令和。折しも東高の文化祭「七夕祭」の直前、空から光と共に「東高五十面相」からの予告状が届く第二弾。死んだ飛鳥姉さんが過去に起こした事件を模倣した予告状。模倣事件を迷宮入りにして「やよいトリップ」の解決を目指す魔女と助手令和。安楽椅子探偵タマ子や、美術部の死神、アルケミー、探偵明智など、濃いメンツたちの様々な思惑が入り乱れる探偵劇はなかなかカオスでしたけど、それにしても名前を出すと相手が黙り込む芥川の存在感と、鈍感少年令和のネーミングセンスはあれですね…(苦笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
24一巻は面白かったんだけれども今回は個人的にう~んとなる感じだったな。何となくやけれども、氷菓のクドリャフカをベースにしているような感じがしてそれの二番煎じ感が感じてしまい楽しめなかった。個人的に謎を迷宮入りにするのやキャラは好きなんだけれども話の方向性?が自分の読みたい方向と違っていたのが原因かな? 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
17前巻で疑問に感じていた迷宮入りの意義。家族愛によるすれ違いを中心にすることで、疑問は払拭したけれど、ますますスケールちっちゃくなりましたね…… まぁ元々インフレすることで面白くなるタイプでもないから良いのだけれど。むしろ焦点を揃え、学生視点の青臭さ(凄く落ち着いては居るけれど)を入れることで感情移入しやすくなっている。 舞台が『氷菓』で演出が『物語シリーズ』なミステリーと言えば雰囲気が伝わるだろうか。 地味なのとミステリーにしてはギミックがズルいのが難点。次巻は伏線開放もあるようだが、どう展開するか。 続きを読む…
ネタバレあり -
イシカミハサミ
15ほぼ1冊通して解決編。 いろんな探偵さんが登場するけれど、 そこまで役割の色分けはない印象。 舞台は文化祭なんだけれど、 それほどお祭り感はなく、 主人公の視線の届く範囲で進んでいく。 結末はいろいろ捻ってあって、よく考えるなあ、と。 次の巻までは確定しているようで、しっかり引きもある。 しかし格闘陰陽師探偵とな。 まさか京都弁でしゃべらはらへんやろなあ? 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/12/18
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定価759円(本体690円+税)
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ISBN9784094518795