あらすじ紹介
生まれながらにして圧倒的高レベルの剣士、ギデオン・ラグナソンは『勇者』の兄だ。
いつの日か人類を救うであろう妹を守り抜く為、研鑽を重ねる日々を過ごしていた。
そして、遂に災禍の日は訪れる。兄妹の故郷は魔王軍に強襲されるのだが、今や並ぶ者がいない程の騎士へと成長していたギデオンは村人達を鼓舞する為、妹ルーティが宿命の勇者であることを明かす。
「俺達は『勇者』の軍だ! ならば仇に向けるのは、恐怖ではない。応報の怒りであるべきだ!」
剣戟に舞う天才騎士と勇者の力に目覚めた少女の運命が今、静かに動き出す――。
のちに人類希望の双翼と謳われる兄妹、"旅立ち"と"はじまり"の物語。
みんなからのレビュー
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芳樹
28ルーティ・ラグナソン15歳。今、旅立ちのとき…。故郷の村を魔王軍から取り戻そうと闘う勇者ルーティの『初めての戦争』が描かれた、まさにエピソードゼロという本作。まだ弱いルーティを守るギデオンの頼もしさ。自分の強さがいつかルーティに追い抜かれることを自覚し、「今だけ」最強でも慢心しないその姿に惚れ直してしまうな。ほのぼのスローライフの本編と違ってずいぶん殺伐とした番外編ですが、こういう「戦記もの」のは読んでいてワクワクします。こちらの物語もぜひシリーズ化して欲しい。 続きを読む…
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アウル
23真の仲間シリーズの本当に最初の物語。導き手の加護を持つシスコンのギデオンと勇者の加護を持つブラコンのルーティの"旅立ち"と"はじまり"の話。本編では少ししか語られてなかった所ががっつりと語られていたな。妹のルーティの為になら全てを組み込み実行に移すギデオンの家族愛が凄いわ、怒ると怖いし。ルーティは本編と変わらないな。ここから物語は始まっていったけども仲間達との出会いとかも気になるので続刊が待ち待ち遠しいな。 続きを読む…
ネタバレあり -
げんごろう
12最強な兄妹の“旅立ち”と“はじまり”の物語。 “勇者”としてまだまだ未熟なルーティと、彼女を支える“導き手”としてのギデオン。 彼らがどんな想いで故郷を旅立ったのか、そして二人の絆が如何に強固なものなのか再確認できました。 シリーズの前日譚として大満足な一冊です。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
10本編開始の随分と前、まだアレス達と出会う前、ギデオンが追放される随分と前。ギデオンとルーティの始まりを描く前日譚となる今巻。世界の行方なんて知った事かと言わんばかりにスローライフしている本編とは違い、ギラギラとして殺伐とした戦いに満ちた、本編とは全く違うぞくりとするような面白さがある巻である。彼等だったからこそ悲劇を防げた、守り抜けた。だがしかし、この先の未来に待つのは別離と崩壊。果たして、何処か悪辣な加護に導かれるように始まった兄妹の旅は、どんな道を辿っていくのか。 次巻もあるなら楽しみである。 続きを読む…
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尚侍
10ものすごく面白かった。本編の方もいい感じで進んでいますが、主人公とルーティの過去にこれだけのことがあったことがわかり、物語の奥行きが広がる好エピソードだったように思いました。やはり主人公がしっかりしている作品は筋が通っているというか、加護の力があったにしてもここまでひたむきに努力し続けた主人公だからこそ本編のような境地にたどり着けたわけで、読んでいて胸が熱くなりました。持って生まれた能力を生かすも殺すも自分次第なんていう気持ちに自然になれるのはなかなかないので、そういう意味でも非常に読み応えがありました。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2020/12/01
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784041096604
関連サイト
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公式サイト