
貴サークルは“救世主”に配置されました
100部売れなきゃ世界が滅ぶ!? 同人誌に懸ける青春ファンタジー
著者:
小田一文
(著者)
/
肋兵器
(イラストレーター)
シリーズ:「貴サークルは“救世主”に配置されました」シリーズ(GA文庫)
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あらすじ紹介
「ずっと……ずっと、あなたを探していました、世界を救うために」
自分の同人誌によって、魔王の復活が防がれる。突如現れた女子高生ヒメにそう諭された同人作家のナイト。ヒメの甲斐甲斐しい協力のもと、新刊制作に取り組むのだが……
「えっ、二年間で六部だけ……?」
「どうして『ふゆこみ』に当選した旨を報告していないのですか?」
「一日三枚イラストを描いて下さい」
「生きた線が引けていません」
即売会で百部完売しないと世界が滅ぶっていうけど、この娘厳しくない!?
「自信を持って下さい。きっと売れます」
同人誌にかける青春ファンタジー、制作開始!
みんなのラノベまとめ
みんなからのレビュー
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よっち
43自分の同人誌で魔王の復活が防がれる。突如現れた女子高生ヒメにそう諭された大学生のナイトが、彼女の協力のもと新刊制作に取り組む青春ファンタジー。即売会で同人誌を百部完売しないと世界が滅ぶことを知り、どうにかそれを回避するためヒメと一緒に取り組む同人誌制作。直面する現実、解釈違いに書くスピード、宣伝不足など問題は山積でしたが、ぶつかり合いすれ違いながらも仲間と協力して、目標達成に奮闘する王道で分かりやすい熱い展開にはグッと来るものがありましたね。それにしても次の目標はなかなかハードルが高そうです・・・(苦笑) 続きを読む…
ネタバレあり
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芳樹
37【電子】売れない同人作家にして大学生のナイトの前に一人の女子高生が現れた。ヒメと名乗る彼女はナイトに「魔王を倒し世界を救うために力を貸して欲しい」と告げる。世界を救うにはナイトの同人誌が即売会で100部売れなければならないのだ…。これは面白い!同人誌執筆にかける若者たちの熱い姿を描く青春小説でした。魔王は何者なのか。なぜナイトが選ばれたのか。そしてどうして彼の同人誌が売れなければ世界が滅ぶのか。少しずつ明らかにされる展開に、わくわくしながら読み進めました。とても良い物語でお薦めです。 続きを読む…
ネタバレあり
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しぇん
30預言者は何で関西弁だったんだ……。と、どうでも良い感想を抱きつつ読了。実は一回も行ったことにコミケ回のイベントですが、大変さは何となくニュースとかで見ているので伝わってきました。物語の明るさと暗さのバランスが秀逸だったかなと。同人誌百部売ったら何で世界が救われるのか?のおちもよく出来ていたなと。続けるのは少し難しい構成かな?と思いますが 続きを読む…
ネタバレあり
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日坂愛衣
22普通に面白い。真面目のファンタジー部分はあるとは思わなかったけど、日常のナイトくんとヒメちゃんの掛け合いはただのオタク交流として面白い。そしてメイドさんもなかなかの品格者と思う(特にあの後彼女の変化からなんとなく彼女の感情を見えた気がする)そして何より最後の同人誌作りや冬コミのシーンは熱いの、そして魔王の真実は意外だけと微笑ましい。やはり一冊の同人本が世界を救う力がある。ファンタジーはちょっと苦手だけともしこれ続きがあれば、彼らの未来に期待する 続きを読む…
ネタバレあり
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真白優樹
21うだつが上がらない同人作家の青年が、謎の少女に出会い、世界滅亡を防ぐために同人誌百部売上を目指す物語。―――何よりも好きだから。だから辛くたって向き合える。 百部売れなきゃ人類滅亡。そんなとんでもない状況にいきなり巻き込まれながらも、自分の好きを伝える為に創作に励む物語であり、創作の辛さ、楽しさ、熱さが溢れ出している、同人作家というものについての魅力がこれでもかと出ているからこそ面白い物語である。一つの騒動の先、掲げるのは新たな目標。果たしてまた、魔王の復活は防げるのだろうか。 次巻も須らく期待である。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/01/15
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定価640円+税
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ISBN9784815608873
パートナーのおすすめレビュー
綾乃
彼が好きで好きでたまらなくて書いてる同人誌は、とある有名アニメにおけるマイナーなカップリングの二次創作。アニメの中には、もっと人気のあるカップリングもあるんだけど……騎士くんが選んだ題材は、それでもやっぱり自分の好きなふたりの物語。「好き!」って思ったものに、世界も意地も全てを賭けるっていうんだもん、そんなの、応援したくなるに決まってるよ!
そんな彼の想いは、緋芽ちゃんをはじめとした仲間の支えで形になっていくの! みんなと一緒に何枚ものイラストを描いて、毎日のSNS更新も頑張って、そうしたら、これまでほぼゼロだった騎士くんのファンも現れ始めて……世界の危機でも貫きたいほどの好きって気持ちが、良いものだって認められていくのを見てたら、何だかわたしまで幸せな気持ちになっちゃったよ~!
つむぎ
好きな作品におけるカップリングの解釈違いに、無名な自分の作品を見てもらうための方策に……100部の本を売るために、騎士たちが直面する苦難は、彼らが作り手であるからこその悩みばかり。顔見知りに作品を見てもらうのが恥ずかしい! なんて騎士の気持ちには、創作に携わっている人なら「あるある!」とうなずきたくなっちゃうんじゃないでしょうか。
他にも、人でごった返す即売会の独特な風景が、本当に見てきたかのように描写されたり……このお話には同人という、近いようで遠いような世界の形が、とってもわかりやすく料理されて描かれているんですよね! 同人の分野に浸っている人なら間違いなく共感しちゃうでしょうし、興味はあってもよくは知らない……という人なら、噂に聞く世界を物語という形で楽しく垣間見れちゃいますよ!
そんな世界に素敵な絵で華を添えてくれる、人気イラストレーターさん、肋兵器先生のイラストもぜひ見てもらいたいですね!