あらすじ紹介
欲には金貨を。願いには勇気を。だが、金貨で刃は防げない――。
若き商人エドモンドは人外の剣に出会い、【彼女】を助けてしまう。
「吾輩は魔王の剣、ティフィンだ」
美しい女性になった魔王の剣は、商人エドとともに北へ向かう。
「吾輩は再び封印されなければならない。そうすれば魔王の復活を防げ、勇者をこの世界に生ませずに済むのだから……」
だがエドたちの前に現れる凄腕の傭兵少女、そして勇者とその剣……
魔王の剣が、世界の敵となる前に、エドは語り出す。
「俺は商人だ。ここからは楽しい話をしよう。互いが儲かる話を」
そんな、金貨と旅と世界の物語。
みんなからのレビュー
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芳樹
36若き商人エドモンドが出会った『魔王の剣』美しい女性の姿をしたそれはティフィンと名乗り、自分がいると魔王が復活する。自分は封印されなければならないと言う。エドモンドはそんな彼女とに封印の地を目指すことになり…。これは傑作。戦士でも魔法使いでも、まして勇者でもない一介の商人が世界の変革に関わっていく物語。手段を選ばず理想を手にしようとする者たちの「謀略」と、貨幣と物流という経済を基にした商人の「知略」の戦いがとにかく熱い。そしてティフィンが可愛い。エドモンドたちの旅は始まったばかり。続きが大いに気になります。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
35★★★★ GA文庫大賞銀賞受賞作品。個人的にめちゃくちゃ面白かった。世界の歪みを正すために魔王の剣として振るわれる運命を背負った人外の少女・ティフィンと出会った一介の商人・エドが、持ち得る全ての人脈、知識を総動員して勇者が描く物語に抗う話。今作の勇者はある意味で完璧無欠であり、ある意味でどこか歪な存在であり、国すらも巻き込んだ非道とも言える彼の思惑に立ち向かう主人公の在り方がとてもカッコ良かった。また、今作の主人公はあくまで一介の商人にすぎず、実は秘められた実力があった〜等のいわゆるなんちゃって商人で→ 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
25若き商人エドモンドは人外の魔剣と出会い、助け、助けられる。エドモンドは女性となった魔剣と契約を交わし北へ向う事になるのだが......。エド達の前に現れる傭兵少女、勇者と聖剣など色々と問題が立ちふさがるのだが、タイトルからある程度予想つくように剣よりも舌で戦う話でなかなか面白かったな。まだまだ続きありそうな感じの終わりだったのでもっと読んでもたいな。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
25魔王を倒した後の勇者は強い理念ゆえ壊れてしまうことが繰り返されてきた世界で、魔王が目覚めることを望まない優しい魔王の剣の物語。ゆったりした物語ですが、作者の優しさがあらわれた物語になっていました。伏線も残してますが、ここで終わっても綺麗だから良いかなとおもいます 続きを読む…
ネタバレあり -
サケ太
18硬派なハイファンタジー。なかなか完成度が高い世界観。主人公の立ち回りは、あくまで商人として、というのがいい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/12/11
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784815605254