あらすじ紹介
少年は歩む。
亡びを見据え、生きる道を――
家族の愛を知らぬまま死に、“もう一つの人類”の侵略に脅かされる王国で新たな生を受けた少年ユーリ。
彼は騎士家の名家であるホウ家の跡取り息子として、王女であるキャロルや魔女家の生まれであるミャロらと共に、騎士院での生活を送っていた。
そしてユーリは生まれて初めて、“もう一つの人類”――クラ人と出会う。
亡命してきた宗教者であり、クラ語講師であるイーサ。
ユーリは彼女からクラ語を学びながら、「敵国」への理解を深めていくのだった。
数年の時が流れ、ある目的から学業の傍ら事業を興すことを決めたユーリ。
前世の知識を元に植物紙の製品化を目指す彼は、協力者を得ながら試行錯誤を繰り返していく。
しかし事業が成功した矢先、王都を裏で牛耳る魔女家の魔の手が迫り……!?
のちに「魔王」と呼ばれる男は、静かに、しかし確実に覇道を歩む――。
「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、待望の第2幕!
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みんなからのレビュー
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サケ太
26前巻のちょっと朴訥で、殺伐さもあった雰囲気とは違う感じの学園生活。ユーリが色々と優秀で、他の人間がそれに感化されていくのが面白い。国はどのような経過をたどるのか。期待感がある作品。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
25院に入って五年は経ったけれどもまだまだ話は大きく進まず地盤から固めていっているっていう感じかな。”もう一つの人類”クラ人と出会い敵国の理解を深めていくユーリ。持っている知識を動員して色々と革新的な発明をしていっているがそれでも敵国の技術は相当に高いことが伺えたな。腐敗の元凶とも対峙し、更に王国の滅亡への危機感を募らせたユーリだがここから大きく話が動き出すのだろうか?気になるな。各ヒロインはユーリに全然迫れてないと言うかユーリが鈍感と言うかって感じやな。どの世界でも腐は強かったw 続きを読む…
ネタバレあり -
hisa_NAO
14なろう系、転生モノ。 川で溺れて死んだ現代日本人(ニート)の主人公が、中世ヨーロッパ風の世界に転生。転生先の国は、どうも内憂・外患で滅びかかっている模様。 この系統のテンプレ通り、主人公が人生2回目経験と現世知識を活かし、頭角を現す。現世とは違い、努力もする。優秀になった主人公は、モテモテで、でも恋愛偏差値は低いママで。 「あぁ、人生やり直せればなぁ」ふと思う、弱った心には、この手の話は痛快なのだよ。 2巻までは、幼年期~騎士院生活。しかし、皆学生生活好きねぇ。面白いけど。 続きを読む…
ネタバレあり -
八岐
10★★★★ 独自に商売をはじめたことで魔女家という社会の腐敗と停滞の要因となっている文官系氏族の悪弊と直接対決することになるユーリ。自身も国内有数の武官系豪族の嫡男という立ち位置を利用する事を厭わないあたり強かなんですよね。一方で、自分の会社はホウ家という実家を噛ませてない当たりも尚更に。学業に勤しみ商売をはじめ、友人や仲間を得て、と青春を謳歌しているようでユーリは既に自国が亡びる事を前提として動き出している。全ては親しき人たちを守るために。そう愛すべき家族や友人達を助けたかったはずなのですよね、彼は。 続きを読む…
ネタバレあり -
S 2
9緩やかに滅亡に向かっているのにそれに気が付かない(気づこうとしない?)王国の様子がシビアだなぁ。しかし、現代日本のポスドクの話は妙に生々しいんですが、作者はその辺経験したりしているんだろうか? 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/09/25
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定価1320円(本体1200円+税)
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ISBN9784865547436