あらすじ紹介
「言ったでしょう、パンが無いなら己を鍛えなさいと!」
パリの革命広場に王妃の咆哮が響く。
宮殿を追われ、処刑台に送られたマリー・アントワネットは革命の陶酔に浸る国民に怒りを爆発させた。自分が愛すべき民はもういない。
バキバキのバルクを誇る筋肉(フランス)へと変貌したマリーは、処刑台を破壊し、奪ったギロチンを振るって革命軍に立ち向かう!
「私はフランス。たった一人のフランス」
これは再生の物語。筋肉は壊してからこそ作り直すもの。
その身一つでフランス革命を逆転させる、最強の王妃の物語がいま始まる――!!
大人気WEB小説が早くも書籍化!
みんなからのレビュー
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海猫
83処刑台に送られたマリー・アントワネットは、筋肉で処刑台を破壊して、奪ったギロチンを武器に革命軍に立ち向かう!冒頭から呆気にとられる怪作。過剰な筋肉へのこだわり、テンションの高い語り口など、猛烈なまでのインパクトがある。しかも、この作品の面白さは表層に留まっていないことで、マリーの人物造形など感情移入できるし、ドラマ展開が手堅く気持ちが入った。作品が地に足着いている印象。活劇場面の多さには、目を瞠る。マリーとデュ・バリー夫人の対決場面は、武闘小説として優れた仕上がり。終盤は怒涛の盛り上げで、読み応えあった。 続きを読む…
ネタバレあり -
まろんぱぱ♪
40なんなんすか?この破天荒でパワー溢れる物語は♪「パンがないなら己を鍛えなさいと!」って、あの稀代の悪役令嬢のアントワネットがキレっキレにパワー令嬢に♪筋肉と書いてフランスと読む!ギロチンブレードを振りかざし新たな筋肉(フランス)の復活を目指す♪こんな歴史な改変は、作者がTwitterでのアンケートによるバタフライ効果だっようで(笑)巴里は燃えていないが、キレていた♪いやぁ、力業だけど痛快なな物語。こう叫ぼう、ナイス♪バルク!と(笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
トラシショウ。
33「運命に立ち向かい!邪悪に立ち向かい!たとえ傷付き倒れようとも!何度でも起き上がり、尚も鮮烈なる美を放ち続ける!(中略)足を大きく開き、悪を睥睨するその姿!エッフェル塔がマリーの神々しさを称えて作られたのは言うまでもない!」。フランス革命直後。ギロチンでの処刑寸前にハプスブルク家に伝わる秘術でパンプアップした王妃マリーは、たった一人の「筋肉(フランス)」として真の建国を目指し、気弱な男の娘のサンソン、ドジっ子騎士デオン、パリピ仕立て屋ローズらと共に立ち上がる。筋肉にお願いだ!!!!(以下コメ欄に余談)。 続きを読む…
ネタバレあり -
T
23宮殿を追われ、処刑台に送られたマリー・アントワネット。彼女は、革命の陶酔に浸る国民たちに怒りを爆発させ、筋肉へと変貌し、革命軍に立ち向かう。筋肉が歴史を変えるフランス革命異聞、開幕。極限まで鍛え上げられた筋肉美がフランス革命の歴史を変える物語。どこまでも筋肉が溢れる独特の面白さに最後まで飽楽しめるだけでなく、後半からの胸熱な展開に感動しました。他国の筋肉事情や歴史が変わったフランスが今後どのような道を辿るのかは個人的に気になります。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
22力とは正義であり、故に筋肉である。個人的にまさにパワーワード満載の1冊で面白かったわ。宮殿を追われ、処刑台に送られたマリー・アントワネットは処刑執行のその時、革命の陶酔に浸る国民に怒りを爆発させ咆え、筋肉へと変貌し革命軍に立ち向かう話。色々と濃いわwルビの振り方もツッコミ所満載で笑えるし、楽しんで読めた。後半は熱い展開もあったりと良かったわ。歴史が変わったフランスや近隣諸国がどう動いていくのか非常に気になる所やな。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/11/13
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784815608231
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
「パンが無いなら己を鍛えなさい」ってどこかで聞いたことがあるようなセリフが出てくることからもお察しなんだけど、この本のマリー・アントワネットが重んじているのは筋肉(そして強さ!)。フランス=筋肉であり、筋肉が全てを解決してくれるっていうんだから、もうよくわからないけど「そのとおりです!」って言うしかないよね。いや、この圧倒的な勢い、嫌いじゃないよ!
対する革命軍には、共和制ならぬ共和筋肉(クスリでドーピング)に身を包んだ強化兵なんてのも。もうワード自体が面白いんだけど……。
そして、鍛え上げた肉体同士がぶつかれば……熱い戦いが生まれるんだよね! 鍛え抜いた力でライバルとぶつかり合い、ときに孤立無援の闘いに絶望しながらも、国を牛耳ろうとする巨悪へ挑むマリー。その姿は、「こういうのでいいんだよ」って言いたくなるくらいにヒロイックな王道ど真ん中! まさにヒロインと呼ばれるにふさわしい活躍だったよ、マリー!
ナイスバルク!
マリーたちが目指すのは、恐怖を振りまく革命を否定した、筋肉による王政復古ッス。そのために彼女が闘争を繰り広げる敵の中には、ロベスピエールをはじめ、革命期の歴史に名を刻まれた人物も! 絶大な戦闘力を誇る彼らの戦いっぷりは、史実に基づく彼らの出自や思想を忠実に再現してるんス。この時代が好きな人はニヤリとしちゃうこと間違いなしッス!
ただ、マリーたちが民からの支持を再び得るためには、力だけじゃどうにもならないんス。民心を取り戻すのに重要なのは……鍛え上げられた神々しいほどの肉体美! やっぱり筋肉なんスね!? 民衆の前でボディビルのごとくポージングを決める王族たちには笑いが止まらなくなったけど、本来なら民に殺されていたマリーやその子供たちが、民たちに認められ、彼らとともにある姿は、歴史のifが存分に詰まった激熱な光景! 笑ってるはずなのにわくわくも止まらなかったッスね!