あらすじ紹介
太陽の光を浴びると灰になってしまう存在、吸血鬼。夜しか活動できない彼らだが、現代では割と問題なく生活していた。
そう、なぜなら“夜勤”で働くことができるから――。
虎木由良は現代に生きる吸血鬼。バイト先は池袋のコンビニ(夜勤限定)、住まいは日当たり激悪半地下物件(遮光カーテン必須)。人間に戻るため、清く正しい社会生活を営んでいる。
なのにある日、酔っ払いから金髪美少女を助けたら、なんと彼女は吸血鬼退治を生業とするシスター、アイリスだった! しかも天敵である彼女が一人暮らしの部屋に転がり込んできてしまい――!? 虎木の平穏な吸血鬼生活は、一体どうなる!?
『はたらく魔王さま!』の和ヶ原聡司が贈るドラキュラ日常ファンタジー!
みんなからのレビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
79【アイリス、俺は人生の大半な、人間に戻りたい。戻りたい。ってそればっかり考えて生きてきたんだ。吸血鬼として生きてきた時間の方が、ずっとずーっと長いのにな(虎木)】 ドラキュラ+朝日に弱い=コンビニの夜勤。〝はたらく魔王さま!〟の作者・和ヶ原聡司先生の親シリーズで、善良な吸血鬼・虎木と吸血鬼やファントム退治を生業とする男性恐怖症持ちのポンコツシスター・アイリスの奇妙なバディ関係が面白い作品でした!⬇️ 続きを読む…
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よっち
42清く正しく現代に生きる吸血鬼で夜勤限定のコンビニで働く虎木由良。ある日、酔っ払いに襲われていた吸血鬼退治を生業とするシスター・アイリスを助けてしまうドラキュラ日常ファンタジー。太陽の光を浴びると灰になる吸血鬼・由良のアパートに転がり込んだ男性恐怖症でポンコツの天敵シスター・アイリス。その依頼にもなし崩し的に巻き込まれるうちに意外な繋がりも見えてきて、アイリスと様々な意味で対照的なヒロインの未晴も絡めつつ、宿敵の吸血鬼と対峙する構図は因縁が深そうですね…ここからどう盛り上げてくれるのか期待の新シリーズです。 続きを読む…
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まるぼろ
37「はたらく魔王さま!」を完結させたばかりの和ヶ原聡司先生の新シリーズ。吸血鬼である虎木由良は池袋のコンビニで深夜バイトをして生活しているが、ある日の仕事明けに金髪の少女を助けた事から…というお話です。前作に続き今作でも日常生活に溶け込んでいる吸血鬼のお話としてとても面白かったです、こちらは夜の間しか動けないという制約付きですが。それに由良の吸血鬼になった経緯や「弟家族」や未春のサポートに、スペックは高いけれどある事で日常はポンコツなアイリスがとても良いキャラしていたな、と。→ 続きを読む…
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まっさん
31★★★☆ 「はたらく魔王さま!」シリーズの著者である和ケ原先生の新作。個人的に序盤から終盤まで綺麗に纏まっている印象を受け、最初から最後まで非常に読みやすかった。ラブコメ要素も程よく含まれているものの、今巻ではどちらかというと主人公である由良のルーツや世界観の説明、また今後の物語の大体の道筋などを示してくれるものとなっていた。ただ、強いて言うなら終盤の盛り上がりが少し物足りなく感じた部分と、ヒロインであるシスター・アイシアは極度の男性不信であるにも関わらず主人公とは相手が人間ではない(何かあった場合最→ 続きを読む…
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アウル
30現代に生きる吸血鬼は夜勤で働く事により割りと普通に生きていた。そんな吸血鬼である虎木由良はコンビニ夜勤のバイトしながら人間に戻る為に清く正しく社会生活をしていたが、ある日、暴漢に襲われる美少女を助けたらその美少女は吸血鬼退治を生業にするシスターで。そんな相反する二人が織成す日常ファンタジーもの。ポンコツヒロインのアイリスがなかなかに可愛かったわ。話は結構シリアスぽい感じだったが所々で上手い事緩めてくれるのでサクサクと読みやすかった。まだまだ因縁は続くがその辺りどうなるのか次巻も楽しみやわ。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2020/09/10
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784049133837
関連サイト
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公式サイト
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
主人公の虎木さんはコンビニ店員として暮らす心優しい吸血鬼。そんな彼が出会ったのは、イギリスからやってきたシスターで、悪を裁く修道騎士のアイリスさんでした。ただ、残念なことに彼女は任務にも支障をきたすほどの男性恐怖症。虎木さんはそんな彼女をフォローしながら、2人で悪い吸血鬼が引き起こす犯罪を阻止する日々がはじまります!
人間よりも寿命が長い吸血鬼の虎木さんは、いつまでも若いまま。自分より早く老いていく家族からも距離を取って暮らしていました。そんな彼の孤独な生活は、アイリスさんと出会ったことで変わります。修道騎士として欠点はあれど、シスターとして慈愛に溢れた彼女のおかげで、忘れていた人の温かさを思い出していくんです。
2人は事件を追っていくうちに、虎木さんを吸血鬼にした宿敵へと近づいていきます。人間に戻るため、仲間の力を借りて強敵に挑む…人間と吸血鬼、種族を超えた絆に心を揺さぶられる作品ですよ。
日本に来たばかりのアイリスは極度の男性恐怖症で、宿も怖くて借りられないほど。そんなアイリスに「人間じゃない虎木は特別」と家に住みつかれ、半ば同棲状態になるんだ。一人暮らしの冴えない日々に、突如現れた金髪美少女シスター! …...普通は人間と吸血鬼が一緒にいたら危ないと思うんだけど、虎木の無害っぷりがダダ漏れてるんだよね。吸血鬼って、怖いとかミステリアスな雰囲気があるものだと思うんだけど、虎木はとても人間らしいというか、人間より人間っぽい吸血鬼なんだよ。
このお話では、吸血鬼や人狼など、ひっくるめて「ファントム」と呼ぶんだけど、虎木のように人間に紛れて真っ当に暮らすものもいれば、犯罪組織に属しているものもいるんだ。それも暴力や異能で幅を利かせてた古き時代とは違い、現代のファントムは、犯罪の手口も巧妙化して、詐欺や特殊犯罪といった悪事を働いてる。そんな悪い奴らを2人で協力してやっつけていくところが、刑事ドラマのような面白さもある作品だね。