あらすじ紹介
迷宮に入る新人冒険者の生還率は約三割。
債権奴隷の少年アも、なけなしの魔法ひとつで迷宮へ潜るひとりだ。
費用さえあれば死者蘇生は可能だが、新人の稼ぎでは到底無理。
たった三匹の大ネズミに苦戦し、落とし穴に落ち、ウサギの攻撃で仲間の首がとぶ……。
危険と隣り合わせの中で、彼は知恵を振り絞り、時には芝居をし、嘘をつき、そして微々たる幸運を最大限に生かすのだ。
そんな折り、冒険者組合が出した依頼は「邪教徒から迷宮を解放せよ」。
成り行きで邪教徒の群れに潜り込んだアは、自分たちと何ら変わらない彼らの姿を目にして!?
「僕は生まれて初めて力が欲しいと思った。あらゆる不条理を蹴散らせるくらいの圧倒的な力が」――!
異色のダークファンタジー、ここに開幕!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
にゃんころ
8転生系じゃないファンタジー物。Wizardry好き、特に灰と青春面白かった人にはオススメかと。もうWizardryネタ満載。主人公の名前が「ア」というのでもう。主人公含めてチートのような強者もいないし、ほんとに死と隣り合わせな状況なんですが、どこか達観して胆力のあるアに引っ張られるように仲間達も少しずつ成長していくのが良い。概ねアが頭フル回転させて乗り切っていく展開で、読みやすい文章と相まって非常に面白いです。やや大きな事件解決で1巻締めとなりますが、これは続きが読みたいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
honnsuki
4表紙絵やタイトルの雰囲気からは想像もつかない程にきつい世界観です。命が安い安い。更にはダークファンタジーの触れ込みに違わぬ苦いストーリー展開で、事件解決ですっきり爽快とはなりません。でも、この世知辛い世界の中で絆を育んでいき、前に進んでいく主人公パーティーが自分的には好きです。続巻は出て欲しいですけど、どうなんだろ?出たらまた買います。 続きを読む…
ネタバレあり -
jctakashi
3今時の本にありがちな主人公が最強とかではなく、むしろ最弱な部類なのが面白い。しかも名前が「ア」の一文字、かつ奴隷の身というのも救いがない。そして半ば強制的に金策のためダンジョンに挑むものの常に死と隣合わせで、潜る度に毎回誰かしらが死ぬ。昨今ではこんな作風の本はあまり見かけないかもしれない。全体通して非常に読みやすく、展開もサクサク進むので一気に読み終えた。散りばめられたネタの数々はウィザードリィ好きならより楽しめるはず。 続きを読む…
ネタバレあり -
あやさと(彩里)
2主人公はチートではない、むしろ最弱の部類。 知恵で勝負するタイプ。 冒険に出る毎に誰かしらが死んでいく。 Wizモチーフで其処彼処に痕跡が残る。 復活魔法はあるが、経済的な理由でまず無理とくる。 テーマは重苦しく、されど文章は読みやすいため一気に読みきってしまった。 続きが出たら絶対に買う程度には気に入った。 続きを読む…
ネタバレあり -
ㄜ˝ コ
2表紙やら口絵の雰囲気とは一転、本気で迷宮がたわけておる。辛くね?笑 さてここから物語はどのように展開するのでしょうか…。できれば続刊に出会いたいもの。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2019/01/31
-
定価1320円(本体1200円+税)
-
ISBN9784041075470
関連サイト
-
公式サイト