あらすじ紹介
舞台は19世紀末ロンドン。ベイカー街の一角に「会計探偵」なる看板を掲げる事務所があった。その主は男装の麗人、リョウ・ランカスター。彼女は英国人の父と日本人の母を持つ黒髪の美少女だ。リョウは“お金にまつわる事件”が専門の探偵である。
父親から教わったヨーロッパ式《複式簿記》と、母親から教わった日本式《そろばん術》を武器とする。
彼女の相棒を務めるのは、うだつの上がらない青年エラズマス・フッカー。実家からの仕送りを止められながらも、博物館での職を得るためにロンドンでの生活を続けている。彼はとある事件をきっかけに、リョウとの同居を始めた。
公認会計士制度が十分に整っていないこの時代。通称“ホームズ”とよばれる美少女と、彼女に振り回される“ワトソン”青年は、何とも不思議な関係を保ちながら会計事件に挑んでいく。
きっと貴方も《会計学》に興味が出る!? ロンドンを舞台に繰り広げられる会計ライトミステリー、ここに始まる!
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みんなからのレビュー
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うまる
35ベイカー街が舞台の会計小説。そこまで会計してないので、 帯の山田真哉さんを見て手に取った者としては物足りない感じはありましたが、学習的要素を入れて未知の分野を知るというレーベルのコンセプトとしては、作中のワトソンと同じくド素人でも理解できる話で良かったと思います。まぁ会計×ホームズってだけで楽しいので良し。お約束の敵役などホームズネタはもちろん、ミンチン先生なんかも出てくるのが面白かったです。主人公の謎など解明されていないのですが、レーベル廃止なのか続きが出ないみたいで残念です。 続きを読む…
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瀧ながれ
25最初に読んだときは、なんだかややこしいことを表を使って説明しようとしているなあと、かなり飛ばし読みしてしまったけど、改めて、いま、ページをめくったら、「借方・貸方」とか「損益計算書」とか、見覚えがある単語が並んでいて悲鳴をあげました。ミステリーは易しめで楽しめましたので、基礎知識があれば会計の部分も面白く読めるということでしょう。…どうにかもうちょっと呑み込みやすく書けたら、なお取り付きやすくて良かった気がしますが。キャラクターがかわいいのと、「小公女」を思い出させる設定があったりするのも楽しかったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
14博物館の仕事を求職中で無職の青年と東洋からきた男装の美人会計士が19世紀末ロンドンの怪事件を会計で解決していくお話でした。人間は嘘をついても数字は嘘をつかないを信念に解決していく様は見事でしたし、男装していても女性らしさを忘れないヒロインが魅力的でした。モリアーティモデルのライバルは最近多すぎなきもしましたがロンドン舞台ならしょうがないかなとも。続きがあれば読みたいところですが。 続きを読む…
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宇宙猫
13★★ 探偵だからとホームズとワトソンのあだ名で仕事をする、切れるお嬢様とダメボンボン。ストーリーも大したことないけど、簿記の説明などはもっといらない。話が終わってないのに1冊だけなのは打ち切りなのかな。 続きを読む…
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pn675
319世紀末のロンドンで、日本人の血を引く男装の美少女が会計探偵の看板を掲げ、お金の事件を解決する内容。会計学が学べるとは流石に言いにくいが興味のきっかけには充分なってもおかしくない分かりやすい内容。同著者の『女騎士、経理になる。』も読んでみたい。そういえば帯に推薦の文字がある山田真哉もラノベ的な『女子大生会計士の事件簿』を書いているがこちらも面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/08/04
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定価1320円(本体1200円+税)
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ISBN9784040697307