あらすじ紹介
気が付いたら異世界に転移し、見知らぬ家の中にいた八ヶ崎翠(やつがざき・せん)。
チート能力を得てハーレムを作り、楽しい日々を送る――そんな異世界生活を期待した翠だったが、目の前にいた銀髪の美少女・シャリヤの発した声を聞き、愕然とする。
彼女の言葉が分からない……? 転生した異世界では、日本語が通じなかった。
翠は慌てて異世界語を学び、彼女とコミュニケーションを試みる。折しもこの世界は戦時下にあり、戦闘に巻き込まれた2人は、シャリヤの友人や味方らしき軍人と共に別の街への避難を余儀なくされるのだった。だがなんと、避難先で待っていたのはシャリヤとの相部屋生活!?
異世界ハーレム生活を目指し、転移前の世界で先輩(その名も「インド先輩」!)に学んだ語学に関する知見を総動員して、異世界語マスターに挑む翠。文字・単語・表現を一つ一つ学び、徐々に意思の疎通を図れるようになってきた矢先、避難先においても戦闘は激しさを増していく。果たして翠は、異世界の言葉を使いこなしてハーレムを作ることができるのか?
言葉が通じる異世界なんて本当の異世界じゃない!? 女の子と話したいという「超」純粋な動機で挑む異世界語習得ストーリー!
みんなのデータ
-
3評価する
-
2読みたい
みんなからのレビュー
-
サアベドラ
16言語学習を題材にした異世界転生小説(いわゆる「なろう小説」)。著者は子供の頃から新しい言語を考えるのが好きだったそうで、たしかに出てくる異世界語は結構作り込まれている。しかし言語の完成度と小説としての面白さは当然ながら別物。ストーリーは退屈だし、文章も稚拙。ところどころ挟まる言語うんちくや手垢のついたパロディははたして必要なのか。未知の言語をがんばって習得する、ということ自体は割と面白くなりそうなテーマなので、余計な部分を取り除いてその部分によりフォーカスすればもうちょっと面白くなったのではないかと思う。 続きを読む…
ネタバレあり -
羊山羊
9言語学を、異世界語を学ぶという体裁を通して綴る1冊。著者が作中でインド先輩という名称で登場するわ、メタネタパロネタどんと来い、視点もぐちゃぐちゃという読みにくくて仕方ない代物だが、まるで暗号解読をしているような面白さ、異世界語表現のUIの秀逸さも相まって何やかんやで嫌いになれない。また、書かれていること以外に相当世界観を練りこんでいることが垣間見えるので、是非世界観を公開してほしい。著者が表現したいことをしっかりと表現できている1冊。嫌いじゃないです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ヴィオラ
7異世界に転生(転移)した主人公、という昨今流行りのスタートながら、日本語が全く通じず現地の言語(リパライン語)を一から学んでいくことに…。エルフ語を創り出しちゃった作家さんも何処ぞにいましたが、このリパライン語も単純に日本語を違う文字に置き換えた訳じゃなく、文法・発音等、結構しっかり創られているみたいで楽しいです。これ一冊しかないので語彙は限られますが、気合い入れれば使いこなせるかもw 彦◯呂やルー語など、将来註釈がないと分からなくなりそうな固有名詞は使わない方が良いと思います。個人的に(^_^;) 続きを読む…
ネタバレあり -
pn675
5若干メタフィクション気味の異世界転生ファンタジーの構成を借りた言語学の解説書+著者独自の架空言語の習得指南書。異世界を描くために架空言語を用意するというのはあるあるではあるが著者はどっちが先なのだろうか?私は学校の授業に着いていけず英語は苦手にはなってしまったものの、言語学自体は嫌いではなく、特に方言や人工言語に興味を持っている(方言については松本修の「全国アホ・バカ分布考」が面白い)。通読はしたが、リパライン語が読めた(理解した)わけではないので本当の意味で読めたとは言えないのが残念だ。 続きを読む…
ネタバレあり -
Танечка (たーにゃ)
5面白いテーマだけど、書籍よりはフルボイスビジュアルノベルの方が向いてそう。登場人物はそれなりの速度でしゃべっているのに、読者は一文字一文字解読しなければ音を想像できないのが難点(文字を覚えて読み返せばいいんだろうけど、それでは初めてこの言語に出会う主人公の気持ちは分からないだろう)。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2018/07/05
-
定価1320円(本体1200円+税)
-
ISBN9784040697291