あらすじ紹介
政略結婚のすえ公爵夫人となったオパールの新婚生活は、埃っぽい屋根裏部屋から始まった。
いわれのない不名誉な噂のせいで悪評の的にされ、邪魔者扱いされ、敵意に満ちた嫁ぎ先。しかし、負けず嫌いな公爵夫人はこのままじゃ終わらない!
女は領地経営と無縁。そう油断する者たちを出し抜いて、オパールは「ある計画」のために屋根裏部屋から革命を起こし……!? 公爵夫人の華麗なる逆転劇が幕を開ける――!
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みんなからのレビュー
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でんか
29うーん、かなあ。公爵に資金援助する代わりに、彼と結婚した令嬢ヒロイン。しかし嫁ぎ先では酷い扱いで、夫は病弱だという知人女性を住まわせていた。ヒロインは領地経営や会計などを独学で学んでおり、不正を暴き夫から領地を奪う展開。ヒロインが恐ろしく有能なのは分かるんですが、容赦なさすぎで引いてしまった。そしてヒロイン自身が幸せそうな感じを受けなかったんですよな。痛々しい感じというか。なので今一つ爽快感がない感じ。逆に、夫と知人女性についてはざまぁが足りない気が。どこでカタルシスを感じたらいいのか分からん本でした。 続きを読む…
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あさひ.a
28KU。社交界で陥れられ、以後いわれなき醜聞が付きまとう資産家ヒロイン。伯爵である父に命じられ、借金苦の若くハンサムな公爵と政略結婚をするが、新生活は軽視と侮蔑、悪意の放置と針の筵で…な話。孤立無援状態でも、持ち前の負けん気で耐えるヒロイン。かなり我慢していたが、許容値超えてからの容赦ない逆襲が痛快。ヒロイン夫の公爵が憐れなぐらい視野の狭いバカで、ヒロインとは人間の格がまるで違った。それでもヒロインは情に厚く、どこかに救済の道を残すあたり、本当にできた人間だと思う。恋愛ものではなく、昼に近い朝ドラな印象。 続きを読む…
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瀧ながれ
25恋愛小説かと身構えてたら、政略結婚によって公爵夫人となったヒロインが、公爵家を勝手に立て直す話で、おもしろくて一気に読んでしまった。公爵家での孤立感や、公爵に与えたヒントに彼がまったく気づいていないことを知った絶望など、ヒロインの気持ちの変化や行動力に好感を抱きました。彼女の味方になる人たちも、有能で優しくてみんな好きです。あとは、恋敵(っぽい)少女の将来が気になるので、ぜひ元気になって、ヒロインにケンカ売り返しにきてくれたらいいな。 続きを読む…
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dorimusi
22Kindle Unlimited. あんまり期待せず読み始めたけど思った以上に面白かった。 政略結婚というか清々しいまでの地位と金目当ての結婚。双方の家にはメリットあるので政略結婚としては正しいのか? しかし主人公が侍女とかメイドにまでここまで冷遇される理由は良くわからんよね。てところから逆転して行く成り上がり?ストーリーはなかなか良かった。最終的に希望する人と結婚できる感じだし世界観設定的には高齢結婚かもだけど、綺麗な終わり方。 久しぶりに1話完結の王道な本読んだ気がしたけど続刊あるのね。。どうしよ…… 続きを読む…
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たねひ
18政略結婚でプライドだけは高いおバカ公爵に嫁いだヒロインが夫や使用人から理不尽ないじめを受けながらも公爵家の立て直しを図る話。ヒロインをあくまでも敵視して「天使」と呼ばれる女性を持ち上げる姿がちょっと宗教じみてて怖かった。ヒロインはお人好しすぎると思うけど、公爵に絆されて最後はラブラブになるというありがちな展開ではなくばっさり切ってずっと好きだった相手と再婚したのは良かった。その辺は分かりやすい萌え要素を期待するとがっかりするかもしれない。控えめな描写が古典的なロマンス小説みたいで逆に新鮮。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/06/09
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定価1320円(本体1200円+税)
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ISBN9784040727967
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
すっごくクールで爽快感が楽しめる作品!
何度か話し合おうとするもけんもほろろ。ならもう離縁前提で屋根裏部屋に籠もり、図書室から本を借りて過ごすんだよ。その図書室にはなんと公爵家の記録書があったんだ。違和感を覚えた彼女が調査すると、なんと不正が行われていることが発覚するんだ! このせいで公爵家が傾いてるとしたら、すっごい大スクープだよ!
自領の領民たちの力も借りて、とうとう彼女は管理人オマーの不正の証拠を握ることに成功! さっそく公爵に報告しにいくんだ! でも、ヒューバートは彼女が持ってきた証拠を見ずに突っ返すんだよ。先代からの管理人のほうが、彼女よりも信頼できるって。なんだか俺も悲しくなってきたよ……。
だけどオパールはくじけない! 商才のある父や叔父の力でもなんでも借りて、背後を固めたうえで、なんとか彼に管理人の不正を信じてもらおうとするんだ! どんなに貶められても堂々としているオパールが最高にかっこいいお話だよ!
目的に邁進するオパールはかっこいい!
公爵が一切自領に関心を寄せていないため、領地では世代遅れの農具に干ばつと、苦しい状況が続いていたのですよ。公爵はともかく、罪のない領民たちを見捨てられないと、彼女は領地の改革に勤しみます! 公爵領での冷遇を受けたばかりなのに、なんと寛大な心根なのでしょう!
彼女は領地の管理人であるオマーの悪事の証拠を握り、脅して……、こほん。協力してもらって、農具の改革に臨みます。彼は先代公爵の代まではきっちりと仕事をしていたようでしたからねぇ。新しい農具の管理や交渉までしっかりとしてくれるのですよ。彼女自身も馬の数や種籾の数などを算出し、徐々にではありますが確実に改革が成し遂げられてゆくのです! こんな有能な女性を屋根裏部屋でほっとくなんて、公爵は見る目がありませんねぇ。
そんな彼女を見て、領民たちも慕わないわけありませんよね? どんな境遇でも彼女が自らの商才と心根で信頼をつかみ取っていく過程には、清々しい気持ちになれるでしょう!