あらすじ紹介
ティーエ、ラクシ、ボイスの三人は、広大な砂漠を越え、ト・アデルにたどりついた。ラクシの生まれ故郷、かつてのイタール公国であるこの都市で、彼らはみずからの運命に直面する。イタール再興の陰謀にまきこまれ、公女として生き方の選択を抱迫られるラクシ。“世界の相”を持つ者としてアドリエ王国の暦博士グラクルに狙われるティーエ。アドリエ王イルアデルとの宿命に結ばれた出会い―。破滅の予感の中、大陸の命運を賭けた壮麗なるドラマが幕を開ける。
みんなからのレビュー
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エンブレムT
29ド派手な展開をしながら物語が大きく動き出す巻。でもサラサラと流れて行くような、どこかアッサリした読後感です。キャラクターに感情移入するというより、歴史の1ページを覗き込むような面白さと言えるかも・・・。今まで激しい感情を知らず生きてきた浮世離れしたティーエが、「怒りと笑顔を手に入れる」という変化もあったので、今後は印象が変わってくるのかな。西洋古代史を学んだ作者が「歴史を作るのは人間」だと、あとがきでアツク語ってるので、なおさら今後への期待が高まります。 続きを読む…
ネタバレあり -
文庫フリーク@灯れ松明の火
23ティーエと同じ顔を持つアドリエ王イルアデル。王の腹心・大臣グラウル暦博士。さてこの物語はどこへ向かうのか。まだ感情移入できるところまて行かないが、読みやすい。集中して読めれば1冊1時間前後か。―ここから私信―珂音さん、確かにグインほどの世界は望めないけど(それは無理というもの)これはこれで楽しめますね〜。黒髪のリンダ=ラクシのフルネーム=イタール・クラレス・アルン・アーダ(笑)母方の部族名ラクシアルからラクシなんですね。最初フルネーム見たときは、どっからラクシになるんだ?と(笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
violetta(不定期出没)
12再読。やっと本編が始まる。グラウルとかイルアデル王とかアドリエ編につながる人達がどんどん出てきて楽しくなる。魔術の描写が圧巻で素敵。神話の設定がしっかりしてるからかなぁ。大人になって久しぶりに読んでも、ついつい裏読みと計算をしてしまう私には、ティーエとラクシの無垢なところが変わらず眩しい。 続きを読む…
ネタバレあり -
p.p.
10やっと物語が動き出した。魔術師グラウルとアドリエ国王イルアデル。これからどうなるやら。ラクシはすっかりお荷物訳が定着してしまっているような。あんなに良いキャラなんだからもっと活躍させてあげればいいのに。城壁がなくなるとは穏やかではないな、と思ったら、自分で自分の予言実行するのか。何だこの肩すかし感。どうでもいいけど挿絵のイルアデルがあんまり美少年じゃない。イルアデルは何がしたいのだろう。今のところグラウルのいいなりにしか見えないが。 続きを読む…
ネタバレあり -
朱音
10物語が動き始め、主人公が成長するといった場面。感情が爆発すると周囲も巻き込まれる、というのは魔術や呪術なんかよりもある意味最強なんじゃないかと思うんだけど、このチカラ制御するの難しそうですよね。敵方に「闇の神」「闇の精霊」使いがでてきてちょっと敵も手ごわくなった感じ。主人公サイドが強すぎるものナンですし… 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日1989/10/01
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定価528円(本体480円+税)
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ISBN9784829123294