あらすじ紹介
連邦資源地帯への大規模攻勢作戦『アンドロメダ』。
無謀を説いていたゼートゥーア中将は
参謀本部から東部への『栄転』に至る。
先細った連絡線、破たん寸前の兵站網、極めて長大な側面の曝露。
要するに、誰もがオムツの用意を忘れているのだ。
かくして、ゼートゥーア中将はレルゲン戦闘団へ特命を下す。
指揮官たるターニャに命じられるのは退却の許されない籠城戦。
勝たねばならない。
人材、食糧、砲弾、すべてが不足すれども
勝利依存症の帝国は戦争を止められない。
苦しかろうとも、続けるしかない。
足りない火力は血と覚悟で埋めるのみ。
さぁ、起こりうるすべてに備えよう。
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みんなからのレビュー
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鱒子
60図書館本 今巻の主人公はなんと言ってもゼートゥーア中将です。ゼートゥーア×ルーデルドルフの友情が尊い。「貧乏人vs貧乏人、素人vs素人の戦争」とはターニャの言葉ですが、前線での実情を知ったゼートゥーア中将は、この先どう動くのか……。 続きを読む…
ネタバレあり -
小早敷彰良
32末期末期末期!戦務参謀のゼートゥーア閣下が最前線に歩兵として出撃するわ、主人公の幼女デグレチャフが敵の新型に鴨打ちにされかけるわ、デグレチャフに忠実な好青年グランツ中尉が彼女の元を離れて難任務に着手する羽目になるわ。読み込んでいればいるほど、末期加減に笑えてくる。これでまだ底ではないのだから末期戦というのはかくも恐ろしい。歴史をネタバレとしてにやにやしながら学べるようになる1冊。存在X目線だと最高なので間違っても誰にも感情移入しないことを推奨 続きを読む…
ネタバレあり -
つっちー
31政争の結果、やってはいけない愚策をやってしまう帝国の末期感がヤバい。 一方の連合軍側の盛り返しと合わせて、ついに、帝国側の作戦が失敗に終わる。 ある意味、ゼートゥーア閣下は前線に左遷されたことで、ある決断をした模様。ここからは敗戦処理を考えるフェーズに入りつつあるのかなぁ。 仮想戦記ものだけれども、ここまでの絶望感を見せつけられると、ある意味、反戦小説ともいえるよなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり -
鐵太郎
27ゼートゥーア中将が前巻のあれこれで左遷され、査閲官として東部戦線の前線司令部へ。ドワイト・グリーンヒル大将と同じ流れかと思ったけど、さすがにこちらはクーデターまで至らない(笑)。 で、東部戦線の「弱い方」のB集団の中で、手駒であるレルゲン戦闘団を使って何やら企みます。というわけでターニャはソルディム528という小さな陣地で悪戦苦闘する羽目になりますが、なんとか生き延びます。しかしA集団によるアンドロメダ作戦は失敗。さて、どうする。 ちなみに今回、スー中尉のおバカぶりがあまり冴えませんでしたな。善哉w 続きを読む…
ネタバレあり -
なっぱaaua
27ゼートゥーア中将が左遷。ソルディム528陣地死守戦です。ターニャがエレニウム九十五式を使っても、圧倒的優位は保てなくなっている第二〇三航空魔道大隊。アンドロメダは成功せず、次巻は不穏な動きとなりそうです。ライヒが破滅の道を進む。どう帰結するのか、次巻がターニングポイントになりそうな感じです。そしてロリヤさんがどうターニャと絡んでいくのか。次巻が待ち遠しいです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2017/06/30
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定価1100円(本体1000円+税)
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ISBN9784047346550