あらすじ紹介
人形剣士ブレイスにはある疑いが掛けられている。奴は人形のリネットと共に魔獣を狩る独自の戦闘スタイルで名を馳せている……が、実はリネットが人間なのではないか、という疑いだ。本物の少女を操って戦っているのなら、それは攻撃魔法とされ重大な犯罪行為に値する。奴の悪行の証拠を掴むために私、ガルノー・ギルトフッド一等審問官は三ヶ月の間、監視任務に当たっていた。そんな中、世間を騒がせている「陽炎事件」の首謀者、幻術使いのバーズ捜索に同行することに。ブレイスの活躍もあり、事件は収束したがそれは、更なる陰謀の序章でもあった――。最優秀賞を受賞した、決して絶ち切れることがない、二人の絆の物語。
みんなからのレビュー
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まっさん
20★★★ MF文庫新人賞最優秀賞の作品。文章の巧さは流石新人賞最優秀賞の作品だなと関心したものの、内容に関しては正直疑問を持つところが多々あった印象。まず作品名にも使われている人形剣士要素が思っていた以上に少なく感じた。人形を扱って戦闘するより精霊を使った魔法戦闘の描写の方が多く若干拍子抜けした感が否めない…(苦笑)次に物語の視点を主人公でもヒロイン(?)でもなく第三者にするのは珍しく面白かったけれど、特に中盤までの第三者の正義を振りかざして自己中心的に振る舞う様子にはなかなかイライラさせられることも→ 続きを読む…
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まるぼろ
19ある事から攻撃魔法の使用の禁止と、それを監視する魔導審問会が設立された世界で、一等審問官のガルノーギルトフッドはある疑いを持って「人形遣い」のブレイス・フロイドロックを監視していたが…というお話です。予想より重ためな内容でしたが、面白かったです。ガルノーを筆頭とした審問会の在り方には思う所もありましたが、そう言った疑問も含めて「ディオール村」での出来事を境に一気に物語が動き出して最後まで面白く読む事が出来ました。綺麗に締め括られてはいますが、リネットを再び目覚めさせるまでの物語も、→ 続きを読む…
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しまふくろう
18試し読み。 表紙も挿絵も可愛くて良かった。 物語は人形遣いの主人公と監察官の話。攻撃魔法が禁じられた世界というのがちょっと変わった設定で面白かった。 語り部役のガルちゃんが堅物というより横柄というか何というかで、その辺で好みが分かれそう。 続きを読む…
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真白優樹
14攻撃魔法が禁止された世界で、人間と疑われる人形と共に戦う青年を審問官が監視し語りながら、共に事件へ挑む物語。―――例え繰り糸が切れても、決して断ち切れぬ糸がある。 審問官の正義、そして執行対象者達の正義。各々の正義が交錯する中、暴かれた歪な正義に審問官が思い悩むこの物語。 それぞれ胸に秘めた正義を信じ、大切な者との絆を信じる。正に正義と絆の物語といった感じの物語であり、どこか切なく熱い、少し不思議な独自の読み味が味わえる物語である。因縁も片付いていない為、是非続いてほしい。 期待を込め次巻も楽しみである。 続きを読む…
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ツバサ
12面白い!人形剣士ブレイスと人形少女リネットの絶対断ち切れない絆には感動した。終盤の挿絵は状況が状況なだけに刺さった。善悪考えることもあるけど、自分は2人の繋がりに関われて幸せだと思った。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2018/12/25
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784040653815
関連サイト
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公式サイト