あらすじ紹介
如何にして楽園の扉は開かれたのか……。真摯なる策略が無垢なる呪いを招き、 男は仮面を被り、女たちが嘆き、少女は笑う。否応なく罪を背負わされ、肉体の檻に閉ざされた者たちの魂の軌跡はどこまで続いてゆくのだろう。 その先に楽園はあるのか? そして楽園の正体とは? 終わりなきパレードを率いる仮面の男の目に映った狂気と愛憎の世界が、今描かれる!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
30Sound Horizonのアルバムの小説化。魔女と彼女に拾われた少女・ラフレンツェが、魔女の死後にやってきた男に惹かれ娘・エリスを生むところから始まり、病弱の娘のために仮面を被る男、兄と妹や親友同士の背徳など、著者の十文字さんなりに狂気と愛憎の世界を解釈して描いた童話風の連作短編集でした。個人的にこの原曲自体は調べてみて、聞いたことあるかな?と思い出すくらいの認識でしたけど、読んでいてその解釈の苦悩や工夫は感じられましたね。明示されていない物語の行方がどこに向かうのか、続きが気になるので下巻も期待です。 続きを読む…
ネタバレあり -
白火
24これはあくまでも「解釈の一つ」、なんだけど完成度高いなあ…と素直に感嘆。ラフレンツェだけは結構予想外な方向だったので一寸吃驚したけど、「そうかこう料理したか」と感心。Arkの狂気度合は曲そのまんまだと感じた。天秤は葡萄酒と繋がるだろうとは思ってたけど、「恐らくラフレンツェの冒頭に繋がってるんだろうな」と思っていた薔薇の塔もきちんと組み込まれていたのには正直驚いた、いいねこういうの。歌詞が織り込まれてるせいか、読んでる間中題された曲が脳内ループして止まらなかったw下巻が楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり -
TSUBASA
17病気がちな少女と仮面の男、そして何人かの少女が織りなす悲劇。Sound Horizon(サンホラ)の初期アルバム"Elysion"のノベライズ。サンホラの音楽は「物語音楽」と銘打っていて、音楽の中に物語が作られているので、ファンに納得させる形でノベライズとなると難しくないかと思いつつ、あとがき見てやっぱり難しいよなぁと思った。個人的には『魔女とラフレンツェ』と『Baroque』は結構良かったが一部頂けないと思ってしまうのも。どうしても比較しちゃうので原作を聞いていない人の感想を聞きたいところだ。 続きを読む…
ネタバレあり -
NDS
12物販で買ったものを今更読み終り。音楽ではややこしい世界観をいかに表現してくれるか、と思ったのですが、やはりややこしかったです。 特にこの作品は時系列やらなんやらが訳分からないと個人的に思いますので、曲順に小説にするともう本当に難Elysionの雰囲気にしっかりあっていました。 確かに、そのようなシーンを彷彿とさせる歌詞が数多くありましたが、ここまでドストレートに書くかと驚きました。 下巻も期待しております。 続きを読む…
ネタバレあり -
るまー
12大好きなElysionの小説化ということでさっそく。初めて聴いたCDだったので思い入れも深く、その難解さも知っているので期待と不安を持ちつつ読みました。一つ一つの曲がきちんと纏まっているだけでなく、それぞれの世界観をうまく掴んでいて完成度が高かったです。Baroqueの一部が手紙形式になっていたのは斬新で良いなと思いました。個人的に特に難解なエルと仮面の男の話も深くまで掘り下げてあって感動。左さんのイラストも素敵です。自分でもまた解釈をきちんと書いてみたいなあと思わせてくれる作品でした。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2015/02
-
定価1210円(本体1100円+税)
-
ISBN9784041025833