
あらすじ紹介
救世の騎士、ラミ・シーカヴィルタ。最愛の女性を目の前で喪い、彼女の命と引き替えに生き延びて「しまった」男。
かつて共に世界を救った少女・エイネと同じ「神子」の資格を持つキトリー・シリーと出会った彼は、神子でありながらその力を発揮出来ないキトリーの師匠として、再び彼女と旅に出る。
常に明るく、世界を救うことを信じて疑わないキトリーを、時に優しく、時に厳しく、先輩として導くラミ。
しかし、ラミは知っている。真に世界を救うには――キトリーの為す「救星」をこの手で阻止せねばならないことを。
これは、一人の死に損ないが、真に英雄となるための物語。
みんなからのレビュー
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よっち
31最愛の女性を目の前で喪い、彼女の命と引き替えに生き延びて「しまった」救世の騎士ラミ。エイネと同じ「神子」の資格を持つキトリーと出会った彼が、師匠として再び彼女と旅に出るもうひとつの物語。常に明るく世界を救うことを信じて疑わない天真爛漫なキトリーと、時には優しく厳しく先輩として導くラミ。短い間にも育まれてゆく彼らの絆があって、救星の真実を知ってしまったがゆえにどうするべきか葛藤し続けるラミがいて。だからこそ希望を信じ続けるキトリーや彼らに向き合ってくれる存在と、彼らが迎えた結末には救いがあったと思いました。 続きを読む…
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ハイちん
10世界の秘密を知り最愛の神子を失った騎士が、新たな神子を弟子にして鍛える話。この本と「滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた」は二冊同時発売で、どちらを先に読んでも楽しめるよう仕掛けがされている。なるほどこういう仕掛けかー。滅びゆく~の方はストーリーの完成度(一冊の満足度)が高い感じのラストを迎えたのに対し、こちらの死にゆく~のほうは、なんの解決もしていないものの「俺たちの戦いはこれからだ」的、ある意味希望に満ちたラスト。どうやらサーガの序章といった位置づけらしい。きっと続編が出るのだろう。 続きを読む…
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ユウ@八戸
8エイネとの旅を終えたラミと、未熟な神子の物語。読み味としても話の流れとしても、こちらを先に読むべきだったなぁと。キトリーはイラストと矛盾点があって「おいおいどこが露出控えめか」と思いましたが。とても良い子。アウリの初登場シーンは「滅びゆく~」からは想像できない感じでしたし。まあここまでの流れからはそりゃそうなるか。キトリーとラミの今後の道行きがとても気になる完成された綺麗な物語でした。続き出ないのかな。設定めちゃくちゃ好きなんだけど。けど話がほぼほぼ進んでないよね?めっちゃ読みたい。 続きを読む…
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HANA
8こちらを後に。あとがきにあった通り確かにどちらから読んでも問題ない感じ。こちらは神子を弟子として鍛えていく話。2冊合わせて始まりみたいな雰囲気を感じたので続編を楽しみに。 続きを読む…
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ツバサ
6姉妹冊の明るい方。未来に生きる、前向きに思える希望がある。良いダークファンタジーだ。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2019/02/15
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784042560968
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
どっちから読んだかで、物語の印象が全く変わってくるのがこの二冊のすごいところッス! 私はこっちを後に読んでいたから、序盤から主人公のラミの行動の端々に、過去編でともに旅した幼馴染エイネへの想いや、神子・世界の運命に対する悲しみ・怒りが伝わってきて、何でもないシーンすらとても切なく感じるところがあったッス。
個人的には、過去編から読むのがオススメッスけど、騎士ラミの旅路を時系列順に追いかけるか、英雄ラミの過去を遡って確かめるかはキミ次第! 心の赴くまま、選ぶといいッスよ。
キトリーは”命数術”っていう、魔法みたいな術の扱い方をよく知らなくて、ラミが彼女に術を教えてあげるの。……鬼みたいな厳しさで! 厳しいけど愛のあるラミと、ひーひー言いながらラミについていくキトリーは、仲のいい先生と生徒みたいでほっこりしちゃった!
ラミは一度救世の旅を成功させた騎士で、キトリーは世界を救う“神子”。滅びかけた世界を救うために、自分の命も賭して戦おうとするふたりが本当にかっこいいなぁ。