あらすじ紹介
騎士ラミ・シーカヴィルタと神子エイネ・カタイスト。幼馴染みの二人は、滅びゆく世界を救うための旅に出た。
歴代の神子にのみ完遂することが出来ると言われる救星のための試練――「十の天命」。数百年かけて未だ六つしか達成されていないそれを、残り全て二人で成し遂げると息巻いて。
しかし、神子の旅は、「命を犠牲にして天命を一つ達成する」という二人にとって最悪の結末だと遥か昔から決まっている。
それでも、二人は、二人ならば運命にあらがえると信じていた。
――これは、最愛の少女を喪い、彼女の命と引き替えに生きながらえてしまった少年の、愛と希望の物語。
みんなからのレビュー
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よっち
30歴代の神子にのみ完遂することが出来ると言われる救星のための試練「十の天命」。幼馴染みの騎士ラミと神子エイネが滅びゆく世界を救うための旅に出る物語。神子として選ばれたエイネと彼女に並び立つために十三騎士まで登りつめたラミ。数百年かけて未だ六つしか達成されていない十の天命を残り全て二人で成し遂げるため、二人はお互いさえいれば何もいらなくて、一緒にいれば運命に抗えると信じていて。けれどそれは神子の命を犠牲にすることでしかなくて、突きつけられる残酷な事実に精一杯立ち向かった二人の結末には切ない気持ちになりました。 続きを読む…
ネタバレあり -
ハイちん
11幼なじみの騎士と神子が世界を救うために旅にでる。特筆すべきは冒頭からバッドエンドですと明言されていること。「だったら逆にハッピーエンドなのでは」と読んでいたが、まあ、バッドエンドだった。裏の裏をつかれた感じだ。セカイ系ボーイミーツガールの、救いがないのにお互いを想い合う切ない感じが好きなのでけっこう楽しめた。続編(姉妹編?)も同時発売出ているので読みたいと思う。本編と続編のどちらから読んでもよいとあるのだが、どういう仕掛けがされているのだろう? 楽しみにしたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
りるぷん
92冊同時刊行の作品。上下巻みたいな分類なのかな?幼馴染の2人が天命に従い世界を救う物語とざっくり読み始めはFF10系の系譜かな?なんで思って読み進めていきましたが、終盤からいつものようにスパートしていきそうくるか〜と涼暮先生らしい話のもってき方流石ですね。発売前にツイートされた某映画タイトルっぽく故人ヒロインは2度死ぬでしたっけ?もう嫌な予感しかしません(褒め言葉 笑 残されたラミこれからどうなるのか?エイネとの再会はあるのか?妹アウリは物語とに絡むのか?次が気になります。続けて読み進めようと思います 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
8お互いに、相手といたいだけだった幼なじみの物語。神子エイネと、騎士になったラミが神子の天命を全うするために旅に出る。命数術がいまいちピンときてませんでしたが、LP使って術や技を使うサガフロ2な感じか?文字通り命を燃やしているということでいいのかしら。エイネを守ろうとしてどんどん追い詰めてしまったことを自覚したときがめちゃくちゃしんどい。最初からバッドエンドを明記されているけれども、それでもやるせない気持ちになりました。さて、もう1冊読むか。 続きを読む…
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HANA
8こちらを先に。幼馴染の2人が特別な地位になるべく努力した上での旅での出来事。2人のキャラクターが良いので読みやすく終わりの雰囲気も良かった。面白い。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2019/02/15
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784042560951
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
こちらは主人公のラミと、幼馴染であり世界を救う使命を背負った神子であるエイネのお話ッス。神子の使命を達成しようとすると、人としての身体機能や感性を失っていき……そしてやがては、人ではなく神(の眷属)になってしまうッス。
ふたりは『世界を救う旅』をしているんスけど、それはつまりエイネが人ではなくなっていくという旅で……幼馴染であるふたりの絆を知る分、その悲しい結末が胸に刺さるッス……。
私はこの本を読み終えた瞬間、すぐに現在編へ飛びついちゃったッス! 読む順番によって、きっと感想も変わると思うッス。贅沢なこの二冊、オススメッス!
主人公のラミとヒロインのエイネは、お互いのために最高位の騎士や世界を救う聖女になるほどの仲良し幼馴染。素直に好きって言ったと思えば、寝起きに密着してからかったり、気心知りつくしたふたりのやりとりにはニヤニヤしっぱなしです! ……だからこそ、お話の最後にはふたり別れが待ってるって思うと、このニヤニヤタイムがずっと続いててほしい、なんて思っちゃったり……。
愛する人に命のひとしずくまで捧げた、物悲しいけど温かな幼馴染のお話、ぜひ確かめてみてほしいです。