あらすじ紹介
ディメトリオ皇子とその家臣達は、会議の場で困惑していた。
(どうしてこいつがいるのだろう)
会議に参加しているナトラ王国王太子ウェインも思っていた。
(どうして俺がここにいるんだろう)
三皇子のいがみ合いで長らく膠着状態が続いてきた帝国の後継者争い。だが、長兄ディメトリオが戴冠式を強行するため兵を挙げたことで、状況は大きく動き始める。
ロウェルミナ皇女から協力要請を受けたウェインは帝国に向かうが、なぜか一番勝ち目が無さそうなディメトリオ派閥に参加する羽目に!?
「だが、最後に笑うのはこの俺だ」
謀略と戦乱が渦巻く第七巻!
みんなからのレビュー
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ばたやん@かみがた
8814~15世紀、興隆期のオスマン帝国は父帝が亡くなると、皇子達が太守として治めていた各地の軍隊を率いて戦い、最後の勝者が次のスルタンに即位したそうですよ?外戚排除と男子確保の為の歴代スルタンによる「産めよ増やせよ」作戦の副産物が、こういう血で血を洗う代替わり劇を産み出した訳で、こんな史実と比べると本作の帝位巡る争いは生温くていけませんわぁ。特に最後のタナボタ劇は彼女にしても内心納得いかないんじゃ無いかしら?こんな機会でもなけりゃまず継承は不可能だろうけど。…いかん、いかんまた横道に入ってしもた。① 続きを読む…
ネタバレあり -
S.T.
53面白かった!長引くアースワルド帝国の跡目争い。前回の失態でいよいよ後がなくなった第一皇子ディメトリオが、戴冠式を強行しようとすることから再び事態が動く。皇子だなんだといったところで、派閥に突き上げられたら動かざるを得ないという生々しい事情が、展開に説得力あるね。最も無能扱いされていた第一皇子が、最後に一矢報いた結末もよかった。ウェインvsロワ、ニニムvsグレン、グレンvsストラングの旧学友対決はベタだけどやっぱり熱い。この5人が協力するのが最強だけど、簡単にはいかないね。フラーニャも成長への意欲がすごい。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
51パトゥーラ諸島との貿易締結を取り付けたウェインが、ディメトリオの戴冠式に参加する為に帝国に赴く今回の物語。 第二皇子、第三皇子、そしてロワの思惑にディメトリオと共にウェインが巻き込まれる展開でしたが、ウェインの立ち回りは見事でしたね。帝位継承権は大きな動きを見せましたが、そこまでの流れを予見していたウェインは流石すぎます。 そんなウェインを必死に追いかけるフラーニャが今後の物語にどう関わってくるのか楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
46三皇子のいがみ合いで長らく膠着状態が続いてきた帝国の後継者争い。そこで劣勢の長兄ディメトリオが戴冠式を強行するために兵を挙げて事態が動き始め、ウェインがなぜかディメトリオ陣営に取り込まれる第七弾。ウェインの躍進に危機感を持ち罠にハメたロウェルミナ皇女の駆け引き、そして三皇子を巡る闘争に巻き込まれ暗躍するウェインの悪辣な打開策。二転三転する状況の中で優劣もまた頻繁に入れ替わり、終わってみれば誰もが痛み分けとかいう結末には苦笑いでしたけど、兄に追い付かんと奮闘するフラーニャが打った一手も気になるところです。 続きを読む…
ネタバレあり -
むっきゅー
45帝国編はやっぱり好きだわ。ウェインとロワという力の拮抗した戦略家どうしの謀略。前例を覆し女帝を目指すロワが、敗北必至の長兄の戦力を他の兄弟にぶつけるために、ウェインを長兄と組ませるが、ウェインの方も妹姫を帝国に送り込んでロワの動きを牽制する。お互いの力量を知り戦略を組み上げた結果生じてしまったカオス、「なんでこうなったーーーー!?」が最高に笑えますね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/06/13
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784815607098