あらすじ紹介
先月できたばかりの、五十階建てのタワーマンション。
高校生の俺こと荒木陣は、買い物帰りに、妹の舞と一緒にそれを見上げる。
おとぎ話に憧れる舞は、そのマンションを、お城みたいと表現した。
お城ならお姫様がいるはず。お姫様に会いたい……そうつぶやく舞。
でも俺は知っている。
お姫様なんて、俺たちには関係のない存在だ。
そう思っていた俺だが、世の中は俺が願うほど、単純ではなかった。
お城の住人の一人である真堂礼と、俺はふとしたきっかけで出会う。
そして俺は知った。
俺の前にいる礼は、お姫様ではなく、学園のアイドルでもなく。
ただの、可愛い女の子なんだと――。
webで人気の青春ストーリー、書き下ろしエピソードも加えて待望の書籍化!
みんなからのレビュー
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芳樹
49妹の看病のため高校を休んでいた荒木陣のもとに、同級生で<シンデレラ>と称される真堂礼がプリントを届けに来たことから始まるボーイ・ミーツ・ガール。不器用な二人が少しずつ心を通わせていく様子が甘く描かれる、ハートウォーミングな学園青春ドラマでした。ヒロインの礼はクール美少女と思わせておいて、実はポンコツを通り越して「アホの子」扱いなのですが、待つだけの受動的なキャラクタではなく自ら動く積極的ヒロインであり、そのギャップが可愛らしく魅力的です。二人の関係はこれからどう変わっていくのか。続きが大いに気になります。 続きを読む…
ネタバレあり -
スズ
48タワーマンションの最上階に住むお嬢様の真堂礼と、ボロアパートで暮らす荒木陣&礼をお姫様と呼び慕っている妹の舞が紡ぐ青春ストーリー。舞の看病の為学校を休んでいた陣に家が近かった礼がプリントを届けに行った事から始まる恋愛模様に微笑ましく、最初は警戒していた礼が次第に陣の家に行く口実を無理矢理作って陣と一緒に料理をしたり舞とお絵かきを楽しむ姿は本当の家族のようで温かな気持ちになりました。礼の事が好きすぎて「おとーさんと交換する!」と無邪気に笑う舞に笑いつつ、陣と過ごす時間が幸せでたまらない礼の笑顔に魅了されます 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
47お城のような五十階建てのタワーマンションにはお姫様が住んでいる。自分には関係のない存在と思っていた高校生の荒木陣が、その最上階に住む同級生・真堂礼と出会う青春小説。妹・舞の看病で学校を休んだ陣にプリントを届けに来たことで始まった礼との関係。無自覚系の陣相手にポンコツでチョロインになってしまう礼でしたけど、そんな彼女を応援する友人コンビもなかなか面白くて、陣を見続けてきた彼女だからこそ気づいた彼の想いがあって、不器用な彼女が陣の家族にも温かく迎えられ幸せになってゆく二人の関係をまた読んでみたいと思いました。 続きを読む…
ネタバレあり -
ナギ
28無自覚系主人公だけど、一緒に登下校して家で食事をしているのに彼女にはなっていないってのは、周りが心配するレベルなので次巻以降でその辺りが変わってくると面白いと思います。彼女ではないと言い切っちゃったりする辺りが家族寄りに見てるという事なんだろうけど現実でそんな事を言っているとマザコン扱いされそうですので、きちんと彼女におさめてあげて欲しいなと思っています。 続きを読む…
ネタバレあり -
ツバサ
27甘いし優しい話で素晴らしかったです。主人公・陣と妹の舞に出会い、変わっていく礼ちゃんの可愛さにやられます。そして礼がよく陣を見ていて、深いところまで気付けるのが良いです。アットホームな空間に癒される良い作品でした。 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2020/04/30
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784065199695
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
貧乏な苦学生である主人公の陣にとって、タワーマンションの最上階で暮らすヒロインの礼は、普通に暮らしていれば関わることもほぼない、別世界のお姫さま。でも、このお話の舞台は童話のような中世ではなく、手を伸ばせば多くの人と触れ合える現代世界なので、きっかけさえあれば、そんな女の子と知り合い、誰より仲良くなることもできるんですよね。
からかったりじゃれあったり、立場の違うふたりで楽しく過ごすこともあれば、ふとした拍子に住んでいる世界の違いを感じさせられたりもして。2人の生い立ちや人間関係や、隔絶した立場のふたりによって紡がれる、近くて遠い、遠くて近い.....う~んもどかしさが絶妙です!
礼ちゃんはお金持ちかつ美人のお嬢様。とってもクールでいつも無表情、言葉遣いもそっけないですが、それはあくまで表層の姿。感情が表に出ないクールなシンデレラ、礼ちゃんが、主人公の陣くんによって溶けていきますよ。
仲良くなった陣くん相手には、口実をつけて家に行く用事を作ろうとしたり、お手製ご飯を要求してみたり、普段の様子に隠れた豊かな感情を見せてくれちゃうんです。いつもクールな礼ちゃんだからこそ、ふと人間味を見せてくれる瞬間が最高にかわいいんですよね~♪ でも表情だけはあんまり動かなくて、指で口角を上げて笑顔を作ろうとします。可愛すぎですっ!
そんなかわいい礼ちゃんたちを描く、ライトノベルには初参戦の佐伯ソラ先生のイラストにも要注目ですよ~っ!