あらすじ紹介
終末後の世界。機械兵士リアは、最後の命令――ラストオーダーに従い、終わることのない戦争を百年以上も続けていた。そんなリアの前に、終末後も生き残っていた人々が暮らす住処を追われた兄妹、ノーリィとミクリが現れる。規則上子どもを見捨てられないリアは、二人を保護することに。機械人形を警戒する兄妹だったが、身を挺してでも二人を守ろうとするリアに次第に心を開いていく。意を決して、もう戦争は終わっていて戦う必要がないことを告げるが、命令に従うリアは戦いをやめることを拒み――!
NOVEL DAYSにて開催されたリデビュー小説賞受賞作が登場!
みんなからのレビュー
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宇宙猫
23★★★ 人工島を守れと命令されたアンドロイドが戦争を終わったことを知らず100年戦い続けている話。文明は崩壊し人類は地下に隠れ住んでいるが、村の掟を破り追放された兄妹が人工島にたどり着き助けられる。子供とAIの一人称のためか人物描写がいまいちだし、設定とか戦闘は上手いけど、一人称のせいか色々と不自然に感じる。なんだか出来がよくないノベライズみたい。でも、ラノベだからだから良いのかも。 続きを読む…
ネタバレあり -
緋莢
15機械人形が人間を裏切り、“大いなる災い”を起こした後の世界。地下で暮らす人間たちの“村”を、追い出されたノーリィとミクリは、機械兵士のリアと出会い…“上官”の命令に従い 未だ一人で戦争を続けるリア。リアの“大いなる災い”が始まる前と思われる過去の描写があり、そこでは、ヒューマロイド導入に反対するデモが起き、反感を持つ人も出てきます。 その辺の描写と、リアとノーリィ&ミクリの交流は良かったのですが、強く印象に残った部分は、 となると…続きが出ても、読むかどうかは微妙なところです。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
12人間の心を持った軍事ロボットに終末世界、過剰な説明台詞に設定に対してシンプルな構成。SFというよりおとぎ話に近い印象を持った。作者も軍人喜劇ものからモチーフを得たらしくなるほどそれらしい物語。 ただ引っ張り方が雑かな。キャラの心情や設定解説は丁寧だが、それを引き立てる情景描写や物語の絡みがあまりにも少ない。そのせいでキャラは結構多いのに、キャラ像がはっきりしないヤツが多いというのは残念な点だ。 雰囲気やコンセプトは悪い気がしないが単調にならない物語性を心がけて欲しい所だが如何に。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
11人間が滅んだあとの終末世界で最後の命令に従い百年も戦い続ける機械の少女が人間の生き残りの兄妹に出会い、始まる物語。―――幾星霜、戦い続けたその手に残ったものは。 ここは既に滅んだ終末世界。だけどそんな世界でも生きている人達はいて、戦い続ける少女には夢がある。そんな過去と今がすれ違い邂逅する中、夢と夢が重なり少年の中に夢が宿る物語であり、終末世界独特の儚さと群れ為す機械との戦いが心焦がす中々にレベルの高い物語である。果たして旅立った少年は少女の命令を解く事が出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
くもり
9とても良かった!情報が断片的だったので全然把握できずに、読むのに苦戦しちゃった。でもヒューマノイドと少年が出会ってからはグイグイ読めたな。最後の最後に、この物語の主人公は少年の方だったのかもしれない、とふと思って。それから少年の行動を思い返しすと熱がグッと込み上げた。よく頑張った。そして頑張ってほしい。ヒューマノイドが過ごした百年に対する自分の想いは上手く表現できないけど、少年と口のきけない少女が癒してくれればいいなと思う。百年に何があったのかも知りたいし、続きも楽しみにしてる! 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/04/02
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784065195918