双血の墓碑銘 2
江戸入りした隼人と柩を待ち受けていたのは、幕臣・勝海舟。彼の背後には、またもやかの風雲児の姿があり、柩は己の運命を想う。そんななか、隼人の幼馴染みの澪が訪ねてきて……血風吹き荒ぶ幕末異能録、第二幕!
昏式龍也
(著)
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さらちよみ
(イラスト)
シリーズ:双血の墓碑銘(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
過去を断ち切るは、血塗られし我が白刃。
日本は“吸血鬼”が支配する欧米諸国に迫られ、ついに長き鎖国の世を終わらせた。
倒幕派が勢いを増すなか、元新選組隊士の柾隼人は吸血種の少女・柩と出会い、その眷属となる。
刺客からの襲撃を辛くもしのぎ、ついに江戸入りした隼人と柩。薩長の東征が迫る江戸市中で、二人を待ち受けていたのは幕臣・勝海舟だった。
そして、彼の背後には、またもやかの風雲児の姿があり、柩は己が血脈と運命を想う。
そんななか、隼人のもとに幼馴染みの澪がふいに訪ねてきて、ある願いを伝えるのだが……。血風吹き荒ぶ幕末異能録、第二幕!
【編集担当からのおすすめ情報】
ゲームシナリオライターとして『Vermilion -Bind of blood』や『Maggot baits』を世に送り出した鬼才が放つ幕末異能録の第2巻! 熱い剣劇に次ぐ剣劇! 歴史ロマン×吸血鬼×異能による至高のエンタメを体感してください。
みんなからのレビュー
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海猫
67前巻はプロローグ的だったが、今回ストレートに見せ場が多く読み応えがあった。引き締まった展開に、キビキビした文体が心地よい。主人公・柾隼人の掘り下げ巻でもある。読みどころは全編に散りばめられた剣戟シーンで、異能バトルの要素が加わり、闘いの内容がバリエーション豊富で、実に面白い。主人公以上に沖田総司の活躍が盛り込まれ、熱い。というわけで歴史伝奇アクションとして大いに面白いのだが、次巻完結編がいつ出るのかが気になる。あとがきを見るに著者が遅筆っぽいし。今回みたいに丸一年じゃなく、せめて半年ぐらいでお願いしたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
S.T.
271巻は巻き込まれ&逃避行だったので、ゆっくり幕末の雰囲気を楽しめる展開ではなく、今回最初だけでも少しそれを味わえてよかった…とか思ってたら凄惨極まる展開となりましたとさ。ええ、わかってましたよ。ガガガですもんね。澪が出てきたとき、「幼なじみは負けフラグ」程度で終わるはずはないことはね。沖田の方も容赦なし。今回サブ主人公と言わんばかりの活躍&描写だったが、こちらもまた壮絶な展開だった。面白かったが、3巻完結予定とのこと。まあ今の時代、ラノベでこのジャンルは厳しいね。最後まで買うので、上手く完結させてほしい。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
16江戸に入り勝海舟と邂逅する中、薩長の東征が迫り隼人の幼馴染である澪が隼人の元を訪ねてくる今巻。―――過去と因縁交わる先、涙を其処に置いて屍の先に未来を探せ。 隼人の過去とあの偉人達との激闘を繰り広げる現在。二つの時間軸が交じり合う中で異能の力と剣が交差し響き合う、ファンタジー歴史伝奇浪漫としての魅力が更に円熟し深まる巻であり、次から次へと襲い来る敵との死闘が一瞬も油断できぬ緊張感とカタルシスを齎してくれる正にぞくぞくする巻である。避けられぬ激突と終わらぬ因縁はどんな形に帰結するのか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
14前巻よりも戦闘の描写が細かくあって良かったがそれ以外は酷評。 人間側の勢力が弱い所から展開に苦慮している点が一番読みづらかった。同族殺しの吸血鬼は王道だが、その対吸血鬼勢力が純人間の沖田と敵対している。吸血鬼対人間の構図に、別の敵対勢力が誕生するのがちと面倒。ただでさえ各勢力が散らかっているのに、その中心に主人公らが入ってないのも微妙。 幼なじみの展開は王道だったが、ちょっとあからさまに布石を張る所にひっかかりを覚える。敵も分裂していて誰がラスボスか分からんし。総じて展開の重なりがなかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
かっぱ
13幕末の世界を舞台に吸血鬼と偉人が刀を交え合う伝奇バトルアクションシリーズ2弾。前回が侍としての矜持の光を描いたのなら今回は影の物語。描かれた隼人の過去を好めば好むほど心が痛くなる。侍であろうとする志が呪いのように付き纏う展開は重く息苦しい。また、本編で入り乱れる剣戟の数々はどれも迫力があって読み応えばっちりだ。その中でも沖田と藤堂の衝突は群を抜いて良かった。色々な視点から物語が語られることもあって内容の理解が難しいところもあれど、幼馴染の澪と交わした約束が余韻となって心にずっしりと残っている 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/01/17
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定価652円(本体593円+税)
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ISBN9784094518184