帝剣のパラベラム
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帝剣のパラベラム

神聖フィリア帝国の妾腹の皇子アルヴェールは、父の皇帝を憎み、遊歴の騎士として旅をしていた。そして巨大な魔物と関わることに…。
川口士 (著者) / kakao (イラスト)
シリーズ:帝剣のパラベラム(ダッシュエックス文庫DIGITAL)

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あらすじ紹介

「神聖裁判をはじめます。アルさまに害を為す者など、死刑以外にありえませんね」 「待て、シルファ。面倒な敵を増やすんじゃない」

神聖フィリア帝国の皇子であり、妾腹の子であるアルヴェールは、皇帝である父を憎み、己の力で名声を得るため、遊歴の騎士として旅をしていた。旅の仲間は二人。神敵と見做した相手には容赦なく大鎌を振るう一方、アルヴェールをアルさまと呼んで慕い、隙あらば夜這いをかけてくる女神官、「聖女」シルファ。そして、戦いと食事と英雄伝を好み、アルヴェールと契約を結んだ身でありながら、尊敬する様子が一切ない「セラフィム」のセイラン。旅の中で、アルヴェールたちは「地底樹」と呼ばれる巨大な魔物に関わっていくこととなる。だが、魔物の裏には、帝国を滅ぼそうと企むひとりの魔術師の暗躍があった……。

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みんなからのレビュー

  • よっち

    己の力で名声を得るため、仲間たちとともに遊歴の騎士として旅をする皇帝の妾腹の子・アルヴェールが、帝国を滅ぼそうと企む陰謀に巻き込まれてゆくファンタジー。神敵には大鎌を振るい隙あらば夜這いをかけてくるシルファ、大食いで名言好きなセイランと旅を続けていたアルが抱く皇帝への複雑な想い。けれど巨大な魔物「地底樹」出現を放っておけない彼が、シルファも絡んだ因縁のエルフとその魔物に挑む展開は熱かったですし、その過程で挟まれるアルの過去エピソードが、仲間に慕われる彼のこれまでの成長を物語っていてなかなか効いていました。 続きを読む…

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  • まっさん

    ★★☆ 「聖剣学院の魔剣使い」の作者である志瑞先生が世界観を設定し、「魔弾の王と戦姫」の作者である川口先生が登場人物や話の流れを作るという分業体制で作られた今作。内容自体は正直そこまで目新しさがある訳ではなく、長編を作られた作者さんの作品ということもあって一定以上の完成度を有してはいたものの、単巻完結にするためか話の流れが少し唐突に感じられたり、終盤かなり駆け足気味に話を纏めたりと勿体なく感じられたところも少なくなかった。イラストに関してはkakao先生が担当されているので文句無しのクオリティに仕上→ 続きを読む…

    ネタバレあり
  • S.T.

    去年もこの時期に読み切り作品が出たよなあと思いながら読了。舞台となる神聖フィリア帝国の庶子で第三皇子のアルヴェールが、父親に反発して宮廷を飛び出し、見返すための名声を求める冒険譚。ヒロインはかつて主人公に助けられた「聖女」シルファ。3人目の仲間に、「セラフィム」と呼ばれる人ならざる少女、セイラン。まだ志半ばの中、南部の国境沿いできな臭い事案を知って…という話になるんだけど。いささかパンチが弱く、貴種流離譚としても冒険活劇としても中途半端かなあという感想。まあ作者の息抜きになってるならそれでいいか(苦笑)。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 彼方

    己が力で名声を得るため旅を続ける、帝国の第三皇子であり妾腹の子・アルヴェール。皇帝が臥せった報を聞き、帝国を滅ぼそうとする陰謀に巻き込まれてゆく…ファンタジーもの。妾腹の子とは言え確かにあった親愛の情、結構直球な聖女など愉快な仲間との冒険と中々楽しく上手く纏まっていたものの、既に構築された関係性にやや広すぎる世界観と…1冊に詰め込むにはちょっとお腹いっぱい感が。単巻なので仕方ないですけどもう少しじっくり読みたかったかも…しかし物語が終わる道筋が示されてるので続きは蛇足ですかね…。魔弾の新刊が早く読みたい。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • nawade

    ★★☆☆☆ 志瑞祐さんが作った世界観の元、複数の物語が展開されるシェアード・ワールドの一作。描くべく内容に対して1巻でまとめたが故に窮屈感を感じさせる小説となっていた。ページ数が少ないのだからシルファとの出会いから描いても良かったと思う。最初の出会いがアレだったからといって聖女があそこまで淫乱になってしまっているのには、もう少し説明がほしいところ。続刊でが出るのなら、もう少しのびのびと描いてほしい。 続きを読む…

    ネタバレあり
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