みんなからのレビュー

• S.T.

  2019/12/30

  20

  この作品はとにかく続いてるのが凄い。1巻の頃のシリアス成分が減ってギャグ風味が増してるなあと思うけど、続くにはこの方がいいのか。格闘小説なのに前巻から負けっぱなしの主人公。今巻でも終始劣勢で、さらに中盤では元カノとおっぱいキャラ相手に何やっとんや（苦笑）。なんか、事態に絡んではいるんだけど『主役感』がどうにも薄い。もちろん現実的に考えれば、ほぼ全員ヤクザ紛いの輩のガチ抗争で２０歳の青年が中心になれるわけないんだけど、そこはラノベなんだからさ。終盤で久しぶりの見せ場があったけど、次巻はもう少し頑張ってくれ。 続きを読む…

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• のれん

  2022/10/22

  14

  再読。 奉先は今作の武侠精神、つまりは終わりを求める疲れた、しかし義侠心の象徴みたいな男だ。そんな男もまた過去を追い求めてる。彼を止められる満莉奈といい、筧にケツ叩いてやれる鳴海といい今作の女連中の湿度は丁度いい乾きがあってやっぱ良いなぁ。 てかこの時で鳴海と満莉奈は会ってたんだな。まぁお互い眼中になかったけど(笑) 続きを読む…

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• ささやか@ケチャップマン

  2019/12/13

  13

  いつの間に新刊が発売されていてしかも続くという驚き。続くのかよ。明らかにライトノベルの主流から外れる作風だから嬉しい誤算だ。とりあえず、初期作と比べると鬱屈や暴力に加えて、ユーモアを混ぜるだけの幅が出てきてるんじゃないかなあと感じる。今回なんて、明らかにカタギではないデフが、作中最も良識人であるかのように、主人公らに正座させて、渾々と風紀を説くシーンは、普通に面白かった。 続きを読む…

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• のれん

  2019/11/21

  13

  義侠とは即ち主役になること。世界の誰よりも輝く最終回を迎える者のこと。現代人というより大人になりきれない感情を抱えた奴らがこの作品の主役だ。 　雰囲気は義侠ものだけど、主役たちのやりきれない焦燥感と、それでも魂を込める決意は舞台が現代だからこそ。 　結局、赤兎は満理菜の双子の兄で吹奏楽部の娘が姉なんだろうか。奉先は知る必要ないから本編にも出さない所は潔いというか憎らしいというか。 　あと3巻でもMVPは鳴海さん。可愛い可愛くて、マジ筧くんを主人公たらしめているの彼女の元カレってことだけだね。爆発してくれ。 続きを読む…

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• 真白優樹

  2019/11/21

  9

  フリスドキャルブを襲撃した氷室奉先と白夜達が遭遇し、最強の力を持つ彼を相手に死闘を繰り広げる今巻。―――終末を望む死神へ繰り出すは、静かなる死神の腕。最後の一瞬まで輝き、最高の終末を。そう望む氷室とのどこかやりきれぬ、どこか幼く歪んだ大人達が激闘を繰り広げる今巻。何処かやり切れぬ、だけど今この瞬間、燃えられる理由があるからこそ全力を尽くせる。そんな昏くどこか誘い込むように燃える暴力の熱さがある巻であり、さらに魅力が高まる巻である。死闘の先、新たな波乱の芽はどんな花を咲かすのか。 次巻も須らく期待である。 続きを読む…

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