あらすじ紹介
縁を紡ぎ、“復讐者”は“逆襲者”へ――
九曜に告げられた「己が何物であるかを知れ」という命題に向き合うべく、晴栄は自身の母親・葉子の足跡を辿っていく。幸い、大和へ帰国していたことで調査の足掛かりを掴むが、同行していたティチュを発端に、陰陽寮を揺るがす大事件が発生。その事件の中で、兄・晴雄から語られる真相とは――!? 「――この土御門家は、俺が完膚なきまでに終わらせてみせます」かつての復讐者と、今もなお憎悪の炎に身を焦がす復讐者。二人の邂逅と激突の先に、新たな物語が紡がれる。
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みんなからのレビュー
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真白優樹
8晴栄が自身の母親の足跡を辿る中、ティチュの身体に起きた異変が大事件を呼び込み、晴栄が今を生きる復讐者と対峙する最終巻。―――今、復讐の衣を脱ぎ、かの憎悪の炎を滅ぼせ。 陰陽術がぶつかり合う、その背後を振り向けぬ状況の中で同じ思いの分かる二人の最強の喧嘩が繰り広げられる今巻。正にここが総決算。そう言わんばかりに今まで道を交えてきた者達が集い、全員揃ったが故の熱さが見所である巻であり、晴栄達の最後の戦いが最後まで心に熱風を齎してくれる巻である。彼等の青春は続く、これからも。 うん、最高に面白かった。 続きを読む…
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八岐
4★★★★☆ 今までの登場人物総浚えしての総力戦。というだけでなく、シリーズの帰結としての顛末が今までの集大成となっていて素晴らしかった。かつて復讐者として生きた主人公が、自分と同じ目的、同じ復讐のために生きた人を止める、そこに憎しみはなくお互いにあるのは家族への愛情だった、というのは想像を遥かに上回る真相でした。ちょっと泣けた。ラスボスも、相応しい大物でしたし、それに立ち向かう行程に、鍵となる部分も面白かったですし、ラストとしては期待以上の結末でした。首領の正体はかなり吃驚、その動機も含めて妙ありきでした 続きを読む…
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尚侍
4面白かった。冒頭からオールスターキャスト集合と言った感じで、怒涛の如く進んでいくのでこれはここで終わりなのかなと思っていたらその通りでした。駆け足ではありましたが伏線は回収できましたし、キャラ設定でわかりにくく感じた部分もかなり補完できたので、あとがきで作者も触れているとおり昨今のラノベ事情を考えたらいい終わり方だったのではないかなと思います。いずれにせよこれだけ細かく設定を詰めたのはたいしたものだと思うので、次回作はどのような世界観の作品を出してくるか、楽しみです。 続きを読む…
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みやしん
3陰陽バトルは謎呪いと式神の応酬に鬼ダー九尾の狐ダーで、なんだかんだ言って葦屋道満の劣等感を清明にぶつけるってイメージだけど正に当シリーズもそれ。後書きでもお約束って言ってるしね。複数の対戦が同時進行で発生し胸踊ったが、シリーズ中盤でポコポコ大量生産した女キャラ達を烏合の衆のまま全く処理できなかったのが残念。できないなら無理にハーレム展開しなくていいのに。たとえ悪事に染まってもかつての強敵が助力する場面はやはりアツい。振り向けない状況ってのもそそる。 続きを読む…
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檻の中の象
2オールキャストで送る最終巻。もう一人の復讐者だった兄・晴雄との兄弟喧嘩、今まで出会った敵も味方も見せ場のあるラスボスとの最終決戦、非常に面白かったです。クロウリーの天使や邪悪の樹の首領の設定もにやりとできました。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2019/08/31
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定価763円(本体694円+税)
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ISBN9784798619965