あらすじ紹介
「さあ、始まりの終わりを始めよう」
日常と異能が交わり、物語は引き返せない『最終巻』へと突入する。
結局どれだけ言葉を取り繕うとも、この物語は虚構だった。全ては誰かが書いた欺瞞の積み重ねでしかなく、砂上に描かれた絵のように儚く消えゆくだけ一夜の夢でしかなかった。
俺もみんなも、所詮は創作されたキャラクターに過ぎないのだろう。
宙ぶらりんのまま忘れ去られようとしていた物語は、思い出したように終わりを迎える。絵にも描けないぐらい眩しく輝く黒歴史に、一つの終止符が打たれる。観客のいなくなった舞台で、それでも叫び続けよう。
「俺達は本物だ。虚構じゃない」
『厨二病』エンタメ、堂々大団焔!
みんなからのレビュー
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流言
20終わりの終わり……なのに、ぐだぐだじゃねーか! しかし、それぞれのあったかもしれない未来を描く《人の不幸は罪の味》は巧いファンサービスだったし、ぐだぐだのようでいて安藤と桐生さんの人生にキチンと区切りを付けた内容であったり、ナンバー13が最後の数字であったりと色々なところで作者のセンスが煌めく最終巻。《歪み破綻する愚神の記述》からの一連の下りで正統派の中二マインドを見せつけてくれたところも良かった。尖った価値観が見事に自分に突き刺さる作品だったと言える。完結おめでとうございます! 今までお疲れさまでした! 続きを読む…
ネタバレあり -
シルビー
16アニメ化もされたメタメタしい当ラノベもついに終了。内容は良くも悪くも「らしい」としか言えません(むしろ作品のテーマを考えればかなり良かったのでは)。まあ、気になる引きがあまり意味なかったのは残念ですが……。最初に4人と付き合う未来を見せてくれたおかげで、結末に対していろいろ想像できるのが良かったです。しかし灯代の変貌ぶりときたら…(笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
13まさに始まりの最終巻をはじめようといった内容だったな。まさかのオチでこれは予想できんかったわ。サガミンの異能残酷だな、思いっきり現実を突きつけられたらそら動揺するわwまさかの大御所の名前を堂々と出してくるシーンでプッと笑ってしまった。色々とメタに走ったりしたり、シリアスに描いたりと様々な要素を詰め込んだ作品で楽しかったわ。お気に入りの方の影響により気になって読み始めたシリーズだったが最後まで読みきることができて良かった。 続きを読む…
ネタバレあり -
ユウ@八戸
11厨二、乙。今までのいろんな伏線を上手いこと活かしたいい最終巻だったと思います。ぐだぐだともいえるけど、そこがこの作品らしくて好き。毎回『え、そんな展開にしちゃうの?』と思ってきたから、すごくらしくて楽しかった。各ヒロインルートのエピローグが変化球とはいえ読めたのが嬉しい。みんないいキャラだったなぁ…。作者と読者と主人公の話もうっかり納得。『厨二』をテーマにした作品はもうあんまりないのかもしれないけど、それでも厨二モノは好きだし。さておき望先生お疲れさまでした。次回作をほんとに心からお待ちしてます。 続きを読む…
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水無月冬弥
10最後までメタメタな話だった。だが、それがいい。しかし、まさかこんな終わり方なんて……、キーとなるのが相模の行動&能力なのが何とも。ところで、ラスト、安藤のカノジョが誰かわからない仕様になっていますが、デレ代さんですよね、表紙で見えないけど手を繋いでいるようですし。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2018/01/15
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定価671円(本体610円+税)
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ISBN9784797393866