あらすじ紹介
SOW先生、GA文庫参入作!!
「お前らを人類廃滅の使徒にする!」
暗黒式魔導師クトゥーは、ある理由から闇落ちし、人類を滅ぼさんと、魔族が通う学園で教鞭をとることに。
「「「「ええ~っ面倒くさい人きたー」」」」
しかし、担当クラスは人類文化に憧れる、心優しいが落ちこぼれの低級魔族ばかり。
「違うだろ、き~さ~ま~らぁ~!!」
クトゥーは破天荒な授業や、自身の切なすぎる実体験を語って矯正しようとするが、逆に生徒たちの意外な才能を伸ばしてゆく!?
「哀れすぎるわねクトゥー?」
そんな中、精霊魔導師ガルディナが軍隊を率いて学園に侵攻してくる。狙いは勇者PTを裏切ったクトゥーの粛清。そのとき生徒たちは―――
これは、後世『闇統べる者』と讃えられし、伝説の教師の活動記録である。
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みんなからのレビュー
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まりも
26彼女いない歴=年齢。闇の魔導を極めたが故に人に嫌われる定めを背負った魔術師が魔王軍の教師となる物語ここに開幕。フラれた腹いせに人類を裏切り、イケメンを発見すればグーパン。拗らせも極めるところまで極めれば新しい武器になる。そんなニュータイプな拗らせ系主人公が活躍する笑いありシリアスありな物語ですね。歪みすぎたからこそ見えてくるものがある。基本どうしようもないクトゥーも締めるべき所ではキッチリと主人公らしく決めてくれるから面白い。生徒と同僚も個性豊かやし、これシリーズ化しても良いんじゃないの。チクリン頑張れ。 続きを読む…
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真白優樹
10―――闇を知るからこそ見える光がある。人類を裏切ったこのクトゥーという青年、一見してみるならば悪人と呼べる人間である。だがその内面に光を当ててみると、誰しもがこうなるという可能性、その果ての存在という事が見えてくる。歪み続けて暗い闇の中まで来てしまった青年。もし彼と同じ境遇を歩んでそれでも変わらずにいられる人はいるか。闇の中にいる読者様にこそ読んでほしいこの物語。もし共感できたのなら、自分の上から確かに注いでいる光に気付ける、かもしれない。魔王と勇者の掌の上、青年の行方とは。 次巻も須らく期待である。 続きを読む…
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つくし
9面白かった。冷静になって振り返ると1冊かけて「主人公がいかにダメ人間か」を描写し続けただけのはずなんだけどそのダメさの飛び抜け方が斜め上と言うか、ぼっちテンプレ的な共感できるネタのはずなのにそれを過剰に積み重ねることによって胃もたれを起こさせてくるのがかえって面白いのレベルに至っている。軽妙なやりとりの裏に”政治”的な流れを作って物語の骨子にしているところも作者のお家芸といったところ。次巻以降でクラスのメンバーが深掘りされることににも期待が膨らむので「パン屋」だけでなくこっちの続きも楽しみだ。 続きを読む…
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ラノベの王女様
9勇者にフラれ人類滅亡を決意したネクロマンサーの青年が、人類文化に憧れる魔族らしからぬ生徒達を相手に、魔王が設立した学校の教師となって型破りな授業を披露する物語。―――誰よりも深い闇の中で、屑星の微かな光に触れる。この主人公、身勝手な動機で人類を裏切るわ、イケメンというだけで同僚を殴るわで、ロクでなしを超えた最底辺。でもだからこそ生徒を決して見下さず、悲惨な境遇を歩んだ彼らに寄り添える。万人向けではないけれど、ルサンチマンにまみれた読者なら間違いなく波長が合うんじゃないかしら。期待を込めて次巻も楽しみだわ。 続きを読む…
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マコト
8ロクアカみたいにバトルに力入ってる感じじゃなかったけど、クトゥーは性根がネガティブなのでバトルで熱くなられても違うし、これでいいと思った。 それよりライムになにか言われるたびに出てくる過去のトラウマ話とか、クトゥーに振り回されっぱなしなのにひたすら善人なイケメンとか、紅茶好きで話が上手い魔王とか、あと世界観の優しい感じの雰囲気がすごく良かった。 最後魔王と勇者が結託して戦争を終わらせようとしてる場面、闇に染まってるからこそ光に気付けるとか生理的に世界に受け入れられないクトゥーが期待されてる感じが泣けた。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2017/11/15
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784797393262