先生とそのお布団
読みたい読んだ
読みたい
読んだ

先生とそのお布団

ライトノベル作家・石川布団には「先生」がいた。彼は先生の見守るなかで小説を書き、挫折をし、そしてまた小説を書き続ける。売れない作家と「先生」と呼ばれる猫がつむぎ合う、苦悩と歓喜の日々。
石川博品 (著) / エナミカツミ (イラスト)
シリーズ:先生とそのお布団(ガガガ文庫)

この作品をストアで探す(宣伝)

  • BookWalkerで購入する
  • Amazonで購入する
  • ebookjapanで購入する
  • コミックシーモアで購入する
  • BookLiveで購入する
  • Rakuten koboで購入する

あらすじ紹介

まだ「何者」にもなれない「誰か」へ――。

家に猫がいる者ならたいてい「うちの猫は特別だ」という。
だが彼とともにいた猫は本当に特別だった。
九年間、小説を書くときにはいつもそばにその猫がいた。その猫がいなければ小説なんて書けなかった。
彼は猫を飼っていたわけではなかった。ただ猫とともに暮らしていた。
――本文より抜粋
これは石川布団という作家と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩の日々。
企画のボツ、原稿へのダメ出し、打ち切り、他社への持ち込みetc...
様々な挫折と障害に揉まれながらも、布団は小説を書き続ける。
時には読者に励まされ、時には作家仲間に叱咤され、ひとつひとつの出来事に、一喜一憂していきながら、素直に、愚直に、丁寧に、時にくじけて「先生」に優しく厳しく叱咤激励されながら――。

これは売れないライトノベル作家と「先生」とが紡ぎ合う、己が望む「何か」にまだ辿り着かぬ人々へのエール。
優しく、そして暖かな執筆譚。
カクヨムで話題を呼んだ、奇才・石川博品の同名短編小説を、大幅加筆修正した完全版。
イラストは『バッカーノ!』『異世界食堂』など、各所で活躍中の人気イラストレーター・エナミカツミ。


【編集担当からのおすすめ情報】
『後宮楽園球場』(「このライトノベルが凄い!2015」5位)『メロディ・リリック・アイドル・マジック(「このライトノベルが凄い!2016」6位)など、話題作を出し続ける実力派。本作では、彼の作家半生とも思えるようなストーリー展開が見所です!

みんなのデータ

  • 0
    評価する
  • 0
    読みたい

みんなからのレビュー

  • よっち

    売れない中年ライトノベル作家・石川布団と人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩の日々が描かれる私小説的執筆譚。これはどこまでが実話なのか妄想なのかいろいろと想像してしまうくらいにはリアリティを感じる展開でしたけど、遥か年下の女の子がどんどん飛躍していく一方で、他社への持ち込みや企画がボツになったり何度も打ち切りを食らったり、こうもうまくいかない事が続くとなかなかしんどいですよね...。今の時代に自分の書きたいことを書く作家であり続けることは、つまりこういうことなのかとも思ったりしました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • まりも

    売れない作家石川布団と、人語を解す猫の先生。そんな1人と一匹の苦悩と歓喜を描いた執筆譚。これは石川博品にしか書けない自叙的小説であり、同時に己の望む「何か」を探す旅の途中にいる全ての人々の背中を押す小説でもある。そう感じずにはいられない1冊ですね。時に厳しく、そして穏やかな日常。そんな等身大の日常の中で作家としての苦悩や先生とのやり取りを描いたからこそ、温もりも悲しみや痛みその全てが琴線に響き感動の涙が溢れる、そんな素晴らしい作品になったのだと思う。石川博品という作家の底力を見せてもらいました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • アウル

    ええ話と評価が回ってきて気になったので購入、評判通りいい話だったな。作者の本は何冊かしか読んだ事はないけれども結構面白かったのに続きが出ないのはやっぱり作中にも書いてあるように受けが良くなかったんだろうな。個人的には色んな題材で書いてくれたほうが楽しみがあって好きなんだけどな。まあ、月に発売される新巻、続巻の数を考えると相当絞られてしまうのは確かなんだよな。けども、やっぱり続巻出て欲しい作品はさっさと買って読み感想でも何でも上げたりしなアカンってことを知らされるわ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • まるぼろ

    ライトノベル作家、石川布団が人語を解し、喋る猫の「先生」に時には叱咤され、また時には励まされながらも作品を書き続けるお話です。作中で布団が書いて世に出す作品の数々が、余りに現実を想起させてくるので、フィクションと銘打ってあるにも関わらず、ひょっとしてかなりの部分がノンフィクションなのでは…と疑ってしまいたくもなりますが、一作品としてはとても面白い作品だと思いました。作中でも布団が同人として作品を出すシーンも出てきますが、同人と商業の違いと言うか、→ 続きを読む…

    ネタバレあり
  • SEGA

    作家は続きを書きたい、読者は読みたいのに続編が出ない出版業界の事情がわかりました。色々とほろ苦い味わいですが、今度はもっと売れると信じます。 続きを読む…

    ネタバレあり
powered by読書メーター

製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2017/11/17
  • 定価
    652円(本体593円+税)
  • ISBN
    9784094517101

感想をシェアしよう

  • ツイートする
  • シェアする
  • 友達に教える
Close
この作品を評価しよう!
Excellent!!!
Very Good!!
Good!
評価入力した作品の著者とイラストレーターは新刊通知の対象として登録するよ。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
この作品の感想を3つ選択してね!
評価と感想はキミのパートナーが記憶するよ。
たくさん登録をしてね!
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
Close
みんなの感想
Close
注意
この作品の「読んだ」を取り消しますか?
あなたの評価と感想が削除され、
本棚からこの作品がなくなります。
はい。取り消します。
キャンセル
注意
この操作を取り消しますか?
はい。取り消します。
キャンセル
エラー
ログインして下さい。
ログイン
キャンセル
成功
本棚の「読みたい」に追加しました。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
OK