あらすじ紹介
「その日、俺は厨二病を卒業した」 高梨彩弓の突然の問いかけを発端として、秘められた安藤寿来の中二時代がついに紐解かれる。三年前、中二だけど厨二じゃなかった安藤には同学年の友がいた。幼馴染みの少女、櫛川鳩子。性癖が破綻した少年、相模静夢。そんな彼を愛した少女、双葉環。心を許せる友と過ごした掛けがえのない時代に――少年は、生まれて初めて『絶望』を味わった。 「これは俺が、ギルディア・シン・呪雷になるための物語だ」 四人の中学生が織り成す、醜くも美しい、始まりと終わりの黒歴史。安藤寿来のルーツが明かされる、シリーズ第六弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
みんなからのレビュー
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流言
55現実にはよくあるけれど、ライトノベルには滅多にないお話。デフォルメされたキャラクターと異能力といういかにもライトノベル然としたキャッチーな設定から、がつんと突き落とすような展開が読者を煽る。環が悪い、相模が悪い、と安易な二元論に落とし込むことは簡単だけれど、相模は『それは自分がしたことと全く同じだ』と嘲笑するに違いない。子供も楽しめるキャラクター小説の体裁で読者の覚悟から半歩ずらした、心をあぶるストーリー展開が心地よい。読み終えてから表紙を見返すと、相模の言葉を思い出してなんとも言えない気持にさせられる。 続きを読む…
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SPICA
35寿来の中学時代のシリアスな過去話。おい異能どこ行った。言ってしまえば恋愛絡みのよくあるトラブルですが、寿来が呪雷になるための大切な要素でした。相模の視点には考えさせられるところがあり、今巻の一番のキモだと思います。虚構とは何かを真面目に問いつつストーリーとして完成されてる、作者の構成力が光る巻でした。しかしアニメ化とか表紙の話とかメタいメタい。その相模がメインヒロインと断定+水着回フラグで7巻の灯代回?への期待が高まる。表紙も可愛かったですがもっと灯代成分を補給しないと・・・。あとやっぱ鳩子は女神でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
Yobata
34安藤寿来が厨二を卒業した中二時代。そんな時に出会った性癖が最低な相模静夢,そんな彼を愛したできた彼女の双葉環,そして幼馴染の櫛川鳩子と四人で友情を築いていたつもりが終わりはもう始まっていた。これは安藤がギルディア・シン・呪雷になる物語…。今度は安藤の過去編。安藤の厨二じゃない姿も新鮮のような気がした元が厨二で臭いが残ってるのでそこまで新鮮でもなかったなw散々触れるのを回避してきた下衆の相模との過去が語られた今回だったが下衆であることは変わりなかったがそこまで下衆ではなかったなw相模よりギャップで考えると→ 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
336巻なんだけれども内容は過去編。寿来の厨二ではない中二時代の話でサガミンと環との出会いと別れの話。過去の巻の印象ではサガミンが悪いのかと思っていたが環も問題があったのね。サガミンのメタ発言がやたらと刺さってくるな。2人に裏切られた寿来が鳩子に泣きながらに胸の内を吐露するところで思わずこっちも泣きそうになり耐えた所を見開きの挿絵でトドメをさされたわ。灯代が寿来を呪雷する切っ掛けだったのね。個人的にはメインヒロインは鳩子です。 続きを読む…
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チェシャ猫
33後書きを読んで確かに異能出てないやと思い出した。それくらい面白かった。虚構に失望した安藤が、現実にも失望し、甦るお話。人に理想を押し付け、その理想が独り善がりだったことを知った時に人は子供から大人になるはずが、何故か厨二に戻っちゃったのがさすが安藤。一緒に泣いてくれた鳩子、立ち上がるキッカケを作った灯代。そして何も絡めなかったさゆみさん。それぞれがどう動くのか・・。ところで前の巻で安藤は環を男って言ってなかった??あれはどう回収するの??たしかに相模はそんなこといったけど、明らかに違う意味だろ・・。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2014/03/31
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定価671円(本体610円+税)
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ISBN9784797376609