あらすじ紹介
「幽霊を見たことがある?」と、クラスの、それほど親しくもない男子に問われた太一は「ある」と答えた。なにしろカラクリ荘に来てからというもの、幽霊どころか妖したちの絡む色々な事件に巻き込まれてきたのである――が、そこがうまく説明できない。そもそも人との距離がうまく掴めない太一にとって、彼がなぜそんな話を自分にしてきたのか皆目見当もつかないのだった。だが、理由を訊けぬままに別れた後、自分でも不思議に思うほど、その事が気にかかってしまう。以前の自分であればそんな事はなかった。なのに――なぜ!? 賽河原町に春風が吹き、少年の心にも、小さな春が訪れる……。ハートフルご町内妖怪奇談第4巻!! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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みんなからのレビュー
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ぽろん
22やっと気付けた太一。自分の気持ちに気付けたら、彼女の気持ちも見えた。人を思い遣る事を空栗荘のみんなに教わった太一ならお母さんの事も乗り越えられるに違いない。この続きも見てみたかったなあ。面白かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
おばけりんご
17賽河原町奇談第四弾。第一章東風、第二章菜の花いろの灯をともし、第三章春来るあやかしの短編三作。『幽霊をみたことがある?』で始まる東風は切なさ満載で読み進めるのが辛かったです。季節がゆるりと巡るなかで太一が少しずつ歩み出しているのがわかるのが春来るあやかしですね。采奈と初々しいながらも歩みよって欲しいし、高坂君とも親友になってほしいですね。味方が増えた太一が高校卒業まではカラクリ荘に下宿すると決めたのにはホッとしました。惜しむらくは大家さんと古都子の行く末が中途半端な事ですね。番外編で書いて欲しいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
そのぼん
17シリーズ最終巻。妖怪たちの世界と主人公の少年の世界とが上手く描かれているシリーズでした。少年がクラスメイトから相談を受け、空栗荘につれていつれていくことになった『東風』が良かったかな、と思いました。 続きを読む…
ネタバレあり -
chocokuma
16図書館本 空栗荘の春のお話、シリーズ最終巻なのが寂しいです。淡々と生きていた太一がここまで成長するとは、最後には笑顔も見れて良かったです。釆菜の想いが太一に届く日もそう遠くないかも。 続きを読む…
ネタバレあり -
北野
10後半。涙が、溢れてきた。シリーズ全体で、太一が言われていることや、思った事とかが、私自身に重なったり。私が、言われているような言葉が多くて。太一と、ともに成長した気さえした。タカハシさんの「人は、自分の言い訳のためではなく、何かを投げ出すためでもなく、他人のために『仕方がない』ということができる」と、いう言葉にじーんときて。そう、思える人間になりたいと、思った。 今度は、買って。また、読んでみようと思った作品でした。 私も、本や居やすい場所に逃げないで、頑張ってみようと、思いました。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2010/04/30
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784797358940