押し入れの中のダンジョンクラフト 幸福で不幸で幸福な兄妹
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押し入れの中のダンジョンクラフト 幸福で不幸で幸福な兄妹

どこにでもいる兄妹、あーちゃんと僕の、どこにでもある、しあわせな日常。
からて (著者) / namo (イラスト)
シリーズ:押し入れの中のダンジョンクラフト(MF文庫J)

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あらすじ紹介

高校生の僕、椎名透は寮の自室にある押し入れの中にダンジョンができていることに気づく。中はまるでゲームのように広大なダンジョンで、その中心にある大きな樹の下に辿り着くと僕は目を見張った。幼い頃に事故で死に別れ、なぜか死体が消失したはずの妹、あーちゃんが眠っていたからだ。その日から僕とあーちゃんは押し入れの中にできたダンジョンのマスターになり、ダンジョンの成長を見守ることになった。「あーちゃん、ただいま」「おかえり、おにいちゃん」こうして今日も死んだはずの妹に会いに、僕はダンジョンへと向かう。その先に何が待っているのか僕はまだ知らなかった。『マカロン』のからてが描く、幸福で不幸で、けれど幸福な僕たちの物語。

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みんなからのレビュー

  • まりも

    高校生の椎名透が寮の自室の押入れを開けたら、ダンジョンの中に死に別れたはずの妹がいたところから始まる物語。なんと切なく、そして優しさに溢れた物語なんだろう。死んだ筈の大好きな妹とのポカポカとしたメルヘンで幸せな日々を描いた前半と、そんな幸せな夢から醒めなくてはいけない悲しい後半、迎えるエンディングがとても儚く綺麗で、心の深いところにまで突き刺さりました。主人公とあーちゃんが交わした約束、主人公の事をずっと心配している人達、全てが素敵すぎてもう涙腺緩みっぱなしです。表紙で敬遠した人も是非読んでもらいたい。 続きを読む…

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  • よっち

    高校生・椎名透は寮の自室にある押し入れの中にダンジョンができていることに気づき、中心にある大きな樹の下で幼い頃に事故で死に別れ、なぜか死体が消失した妹・あーちゃんと再会する物語。妹が死んだ事実をずっと消化しきれないままだった透と、再会したことに戸惑うあーちゃん。少しずつその距離が縮まってゆく一方で、再会した妹にのめり込んでゆく透を心配する幼馴染たち。悲壮な願いは叶わなかったですけれど、あーちゃんにもその思いはしっかり伝わったと思いますし、そんな彼をしっかりと支えてくれる人がいて本当に良かったと思いました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • える

    これは複雑な気持ちにさせられる作品だなぁ。周りの温かい支えを無視して突っ切る主人公の行動は本来は間違っているはずだけど否定できないものもあり複雑。最終的には生きるという選択を取ったのは良かったと思う。支えてくれる人と一緒に幸せに暮らして欲しいですね。▼終盤までは特に何もない非日常の日常生活だけで正直あまり面白いとは思わず、途中で読むのを止めようかと思った程でしたが、終盤は一気に惹きつけられました。ただテーマが重いので結果として面白かったかというと……そうでもないかな。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • サキイカスルメ

    ふわふわ楽しい幸福とちくちく悲しい不幸を混ぜ合わせた感じ。高校生とーるが押し入れに繋がっていたダンジョンで死んだはずの妹あーちゃんと再会するお話。待ってました!やっぱりからてさんのお話好きだなぁ。可愛いモンスター、兄妹、幼馴染と好きな要素が詰まってました、あーちゃんとのダンジョンモンスター話も楽しかったのですが、私は幼馴染でほわほわしている由美ととーるのやり取りがたまらなく好きでしたね。みんな可愛いなぁ。あーちゃんは大事ですが妹なので、ヒロインとしては由美かなと。前半と後半の落差は凄くて心を抉られました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    少年の部屋の押し入れの中、突然現れたダンジョンで死別した筈の妹と出会う物語。―――それは幸福か不幸か、幸福か。あり得ないはずの再会、それは嬉しいものだけど。妹の為に全てを捧げようとする少年の身体は徐々に別のものに変化していく。世界に影響を齎す世界樹、それは不幸を生むこともあれば幸福を生むこともある。少年と妹の再会は果たして幸福か、不幸か。だけど一瞬だけの邂逅だとしても過ごした日々は偽りじゃないから。またいつか、会えるかもしれないから。だから少年はこの世界で生きていく、前へと進む。 次回作も楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2016/06/20
  • 定価
    638円(本体580円+税)
  • ISBN
    9784040683355

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