あらすじ紹介
『ノーモアクリスマス!』
この世で最も生と死を隔てる壁が薄い場所・迷宮街。そんな迷宮街にも、クリスマスはやってくる。
ひとえに探索者は外の住人よりも派手にイベントを楽しむ。ツナギをクリスマスカラーにしてみたり、「ノーモアクリスマス」と書かれたプラカードを持ってデモ行進をしてみたり。
ただ、クリスマスの福音は、探索者に等しく届くわけではない。
死亡率14%のゴールドラッシュ。今日も様々な人間が、様々な理由で迷宮街を出ていく。ある者は幸せに、ある者は無言で。それは12月も変わらない。
書き下ろし短編「祭典の前夜祭」も収録した、現代のガリンペイロ達の物語、第二弾。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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みんなからのレビュー
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ぷるっちょ
9ウィザードリィでお馴染みの罠『テレポーター』の発動で2階層初挑戦なのにいきなり4階層に転移させられた恩田信吾率いるパーティ。西野&鈴木が縦穴を登攀して救援を求めたものの、恩田の小さな判断ミスからパーティは鈴木を残して壊滅してしまう。少年ジャンプ連載の漫画だったら恩田は主人公のライバルキャラで将来は主人公パーティに加入しただろうに。後、本書の元ネタの『狂王の試練場』では10階層は別次元の強さを誇る敵が出てくるので初期装備のままでは攻略不可能だと思っていたら、新たに発見された魔石で武具の強化が可能になった。 続きを読む…
ネタバレあり -
菊地
4様々な視点でエピソードが語れるのは作品世界を膨らませる意味では有効に働いている。ただ、登場人物が多く、地味な(現実味がある)名前が多いというのは刊行間隔が空くと、ちょっと誰が誰のことか区別が付きにく忘れがちになるので、早目に下巻を出して欲しいかも。 続きを読む…
ネタバレあり -
こんこん
4人が死ぬのは迷宮。けれど、この物語の大部分は、その迷宮がある「街」こそが舞台。この街に集い、摩耗し、散り、そして去っていく人々の年代記。「迷宮クロニクル」では絶対になくて、「迷宮街クロニクル」なんだよなあ、とあらためて。 続きを読む…
ネタバレあり -
kokekko
3二巻。この本を書いてる人は、どんな相手と酒の席に臨んでも、相手を惹きつける話のタネに事欠かない人なんだろうな……という印象は変わらない。というか強くなった。地の文章がおもしろい。地下に潜って怪物を切り殺しまくる生活を送るという、ある意味登場人物(ほぼ)みんなスーパーマンな小説なのだけど、それでもこれだけのリアリティがあるのは、同じ状況の中でもみんな別々の事情で別々の事を考えているのが伝わってくるからだろう。三巻に続きます。しかし倉庫の返品の場面が地味につらかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
卯上
3「地下迷宮でモンスターと戦う」というアクション物的設定を持ちながらそこをメインには置かず、「死亡率14%の迷宮を持つ街に、どんな人々が集まり、どんな日々を過ごし、どんな想いで迷宮へと降り、そしてどうなってゆくのか」を多視点で描いてゆきます。 攻略物ではなく群像劇かな。 誰がどうなってゆき、主人公の真壁はどうしてゆくのか。 気になります。 早く続き読まなきゃ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2009/04
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定価737円(本体670円+税)
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ISBN9784797354096