あらすじ紹介
"第22回電撃小説大賞<大賞>受賞作!
壊れてしまったこの教室で、一人ぼっちの革命がはじまる――
頂点に輝いた空前の衝撃作!!
ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して――。
自殺の背景には“悪魔のような中学生”菅原拓による、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、菅原拓はスクールカースト最下層の地味な生徒。そして、イジメの目撃者が誰一人としていなかったこと。彼らの接触の証拠も一切なかったことなど、多くの謎が残された。なぜ、天才少年Kは自殺しなければならなかったのか。
「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を――」
悪魔と呼ばれた少年・菅原拓がその物語を語り始めるとき、そこには誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる――。
圧倒的な衝撃、逃れられない感動。読む人全てを震わせ4,580作品の頂点に輝いた衝撃作。"
みんなからのレビュー
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文庫フリーク@灯れ松明の火
148学力テストの他に、生徒同士で他の生徒の人格を点数化し、自己の存在の価値・自己の性格の評価を知る【人間力テスト】導入した中学校。悪魔のような中学生が一人で四人のクラスメイトを支配し、一人を自殺に追い込んだ。遺書には【菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない】の文字。スクールカーストで言えば底辺・奴隷に等しい菅原拓が、逆転の発想で王侯貴族の権威を崩壊させ、目指したのは・・。クラスの人気者と嫌われ者が、共に笑い合える教室、ただそれだけで良かったのに。僅かな誤算で喪ってしまった盟友。ワン・アイデアに→続 続きを読む…
ネタバレあり -
θ(シータ)
135「わたしのおっぱい触らせてあげる代わりに、次の人間力テスト、わたしに投票してくれませんか?」第22回電撃小説大賞《大賞》受賞作品。悪魔と呼ばれた少年のクズで情けない革命の物語。確かに"ただ、それだけでよかった"んだよ。ただ、あの時に気づいていれば。ただ、あの時に手を差し伸べていれば。そんなちょっとした間違いが積み重なったからこんな事件が起こってしまった。…みんな、幸せになれたかもしれないのに。友達の付き合いは大切。けれどそれは、儚く、脆く、崩れやすい、蜘蛛の糸なのを忘れてはいけない。星3つ【⭐️⭐️⭐️】 続きを読む…
ネタバレあり -
さばかん
131あぁ……幸せになってしまうのか……お前も……。 あんな綺麗でかっこいい美人さんに抱かれて……。 革命は面白かった。 よくやった。 褒めてやる。 せいぜい美人なお姉さんとイチャイチャしてろよ。 あー、ガキんちょってのはクソだし、大人はもちろんクソだし、いじめってクソだわ、社会なんてクソすぎるし、あー人類滅びないかな。 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
116自殺した男子生徒Kの残したメッセージ「菅原拓は悪魔だ」という遺書に隠された真実に迫る、衝撃の学園物語。凄まじい。スクールカースト、虐めを題材にしているだけあって、とても重苦しいお話でした。頁を捲るたびにゴリゴリ精神力を削られるので、結構キツかったです。思わず目を背けたくなる醜悪で悲惨な展開と衝撃的な真相に、読後暫くの間は放心状態でした。爽快感は無く、決して救いのある結末では無かったけど、頁を捲る手を止めさせない力を感じたので、作者さんには今後も頑張って貰いたい。これを大賞作にするとか電撃文庫すげーわ。 続きを読む…
ネタバレあり -
Shinji
112電撃小説大賞の大賞受賞作。今までに私が読んだ受賞作とは一線を画した感じの内容でしたね。人間性や社会性を重んじる教育が目立ってきていて そのオンリーワンの度合いを数値化したらどうなっていくか?ってポイントかな。ストーリー的には目新しい形じゃないけど先が気になるので、あっという間に読み終えてしまいました。電撃文庫っぽくないので違和感がありましたが、ほんの少し湊かなえさんの作品を読み終えた時に似た読後感でした。まぁ今の中高生が読めば私なんかより心に響くんでしょうね…… 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2016/02/10
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定価605円(本体550円+税)
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ISBN9784048657624