あらすじ紹介
父の頼みで下宿することとなった賽河原町にある「空栗荘」。一見なんの変哲もない古いだけの建物だと思っていたら、そこは妖怪の住む「あちら側」の賽河原町との境目にある建物だったのだ。勝手に歩き回る市松人形に、喋るカラス、ろくろっ首……。不思議がしぜんとそこに「居る」世界が、扉の向こうに広がっていた。そんな不思議を「不思議」とは思わない、空栗荘の住人達も癖のある人ばかり。――太一のちょっとかわった下宿生活が始まった。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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みんなからのレビュー
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そのぼん
40摩訶不思議な世界観でした。人ざるものの住む町の中にあるアパートで一人暮らしをすることになった少年が主人公でした。妖怪とか死者の魂とかが出てくるお話ですが、怖さは少なかったです。昔の日本の風景が目に浮かぶような、何処か懐かしい感じがする物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
ぽろん
28あちら側とこちら側の境界に建つ下宿屋に住む事になった太一。ある事情から人に心閉ざしている。アニメでも観る様な異世界絡みの騒動も面白く、太一も、まんざら、嫌ではない様子。付喪神のあかねが何とも頼もしく可愛いらしい。2巻も楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
つたもみじ
25読みやすくサックリ読了。父親の再婚で家庭内がギクシャクし、家を出て下宿する事になった高校生の太一。まずは下見で下宿先である空栗荘へ向かう…のだが、バスを降りたら、そこは異世界であった。「あちらとこちら」が混じり合う場所。魚人、喋る鴉、狢、のっぺらぼう…。幼い頃のトラウマで人に触れられるのが苦手になっていたり、恐怖という感情や大切な人の記憶を失っているが、一癖も二癖もあるような住人や個性的な妖たちや、日本人形のアカネたちとの交流で、少しずつ良い方向に向かうのだろうか。 続きを読む…
ネタバレあり -
びゃく
22何度めかの再読。かなり好きなシリーズ。人が暮らす表の賽河原町と、妖怪が暮らす裏の賽河原町。その境界を守る境界守が住む空栗荘に下宿することになった太一。彼は「怖い」という感情を忘れて誰ともうまく付き合えなかったが、賑やかでそれぞれ個性と事情がある空栗荘のメンツと接していくうちに少しずつ変わっていく。ほのぼのときどき怖い妖怪譚でもあり、太一の成長物語。あとご飯が美味しそう。私も空栗荘に住んで、お露さんのご飯が食べたい、エビフライとか麻婆豆腐とか! 続きを読む…
ネタバレあり -
chocokuma
16図書館本 初読み作家さん。高校生の太一は義母との関係が上手くいかず、父の申し出により空栗荘で一人暮らしを始めることに。バスを降りたそこは妖怪の住む町でした…と妖怪もの好きにはたまらない世界観で面白かったです!過去のトラウマから人に触れるのが怖く、感情の感覚も少し他人とは違う太一。冷めているのにお人好しと不思議なバランスの太一のこれからの成長が楽しみ。香月さんの妖怪アパートの雰囲気と似ているかも。人間も妖怪も個性豊かなキャラが勢揃いで早く続きを読みたいです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2007/07
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784797342987