あらすじ紹介
そこは魔法が日常的に存在する世界。魔法の苦手な高校生・北見重は、大した能力もなさそうな彼の使い魔・ジョン平とともに、なんとか日々をやりすごしている。目下の悩みのタネは、3週間後に予定されている魔法実技の試験である。そんなある日、重の通う高校に、新任の物理化学教師がやってくる。普段使われていない化学室の個人利用を許され、ひとり化学実験などにいそしんでいる重にとっては、自分の大切な居場所がなくなるかどうかの一大事。しかしそれは、もっと大きな出来事の序曲にすぎなかったのだった。架空科学系テキストサイト「大西科学」が贈る、ハートウォーミング・ファンタジー。巻末には小川一水氏による解説を収録。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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みんなからのレビュー
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ぶうたん
5ラノベと言うよりジュブナイルSF。解説でも小川一水氏が書いているが、魔法を描いていても、プロセスが明確で再現性があればそれは科学に等しい。なので、受ける印象はファンタジーではなく、SFのそれである。登場人物は高校生というには若干幼い気もするが、エロティックなシーンがあるわけでもなく、すれてなくて安心読める。また、本書の特色の一つである、使い魔の設定が良い。様々な動物たちが使い魔としてパートナーとして存在する世界は読んでいて優しい気持ちになってしまう。それはともかく表紙のジョン平は精悍すぎる気がするなあ。 続きを読む…
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フタ
2ゆるくて不思議でかわいくて大好き( ´ω` ) 続きを読む…
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m-bird
2そう、SFなのだ。良くも、悪くも。それもハードSF。解説に寄せる小川一水氏の言葉を借りれば、不思議でないものが科学で、不思議なものが魔法なのだ。そもそもライトノベルで解説があり、それを小川氏が書いているという事実から察しよう、という話である。さて、ハードSFと私は言った。ゆっくりと世界感を描いてゆき、その世界での常識をゆったり描いているさま。それがイーガンやギブスンらが執筆していた作品たちと通ずるのだ。まあ、つまり堅い。ライトノベルにしては。けれど、甘酸っぱく丁寧な物語は確かに青春ライトノベルなのだ。 続きを読む…
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ソラ
1内容紹介 使い魔と少年の、ゆるゆる現代ファンタジー 魔法の苦手な高校生・北見重が、それでもなんとかやりすごしていた日々は、新しい教師が赴任してきたのをきっかけに大きく動き始める。 続きを読む…
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牛歩
1人を文系・理系の2タイプに分けてしまうのはどうかと思いつつ、けれど読了して真っ先に出た感想は「理系だな~」だった。物語が企図されたラストに向かって着々と進んでいく。小説としてのドラマはあれど決して暴走しない。キャラやストーリーの力(キャラが勝手に、ストーリーが自然と、というアレだ)に呑まれない。常に「制御されている」のだ。いわゆる文系の自分には突き放した印象さえ受ける。それでいて無味乾燥な作品という結論にならなかったのは、その「制御」が主人公に対して都合良く働いているわけではないからだろう。(※欄に続く) 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2006/09
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定価649円(本体590円+税)
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ISBN9784797337112