あらすじ紹介
どれだけ強くなっても、俺は悩むんだな。
「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。
俺――冬川朱雀はとまどっていた。
「人間になると決めたら、教えてね。そのための異能力者を紹介するから」
小手毬の前で両手を広げて、天児奈はいつもの軽い調子で言った。
しかし、話はそうメリットばかりではなかったのだ。小手毬が不老不死である煌霊から人間に戻れば、人として生きられる。だけど、『天上』になったことで現状俺は不老不死だ。
俺たちの人生は共に歩めなくなってしまう。すれ違ってしまう。
そうなると俺は『天上』を辞めるだろう。しかし、天児奈によって大きな問題に気づかされた。
「『天上』というのは世界が大きく悪い方向に行かないように管理する組織なの。じゃあ、最も管理しないといけないのは『天上』そのものでしょ。『天上』レベルの異能力者を放置していれば、世界は重篤な危機に陥りかねないよね?」
つまり『天上』から抜けた異能力者が無事に生きていけるって保証はどこにもなかったのだ――!
真の最強になることが唯一残された道!? 苦悩し続ける異能力リアルアクション最終巻!
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よっち
23小手毬が煌霊から人間に戻る手段を見つけるも、天上のままでは不老不死の朱雀。二人が共に生きるため、小手毬の願いを叶えるため最強の天上に挑む第七弾。共に生きて小手毬の願いを叶えたいと思う二人。天上を辞めるしかないと決意する朱雀が挑む最強の天上・神代。天上の過去の因縁が語られつつ、二人で挑んだ神代との決戦はこの物語らしい展開。煌霊使いとしての二人の最後の戦いは拍子抜けするくらいあっさりしていましたが、安心できるような二人や周囲のその後をきちんと描いてくれた結末には好感。最後まで読めて良かったです。次回作も期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
半熟タマゴ
9今まで散々挫けて悩んでそれでも足掻いて辿りついた結末。綺麗に終わりましたね。幸せな家庭を築けていけそうでよかった。末永くお幸せに。 続きを読む…
ネタバレあり -
METHIE
8最終巻。能力バトル的にはインフレの頂点に立ったけどやはりシリーズ序盤の業界ネタの方が面白かった。ハッピーエンドで何より。 続きを読む…
ネタバレあり -
KUWAGATA
8あとがきにもあるように、これは何も架空な世界における超人たちの、一般人には無縁の苦闘を描いたものではなく、この平々凡々とした世界で生きる私たちの生き様の現身そのものなのでしょう。だからこそ多くの共感と、共感できるからこその苛立ちめいたものとともに、私はこの物語を読み始め、そして読み終えました。一本芯の通った、非常に読み応えのある作品でした。森田さんには今後とも、もっとこういう本を世に出してほしいと切に願います。何はともあれ小手毬が可愛かった笑 続きを読む…
ネタバレあり -
さざなみ@モチベ停滞
7最終巻。小手毬の願望、子供が欲しい、を叶えるため、天児奈に頼んだ。天児奈は天上の一人を紹介する。だが天上のトップ、神代を倒す条件があった。倒さないと天上を抜けれない。鍛える朱雀だったがいまいちだった。ラスト、天児奈と真砂の力も借り、どうにか勝利。異能バトルのシーンが少なめだったが、朱雀と小手毬の想いが詰まった物語でした。最後の道場が微笑ましい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2016/06/17
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定価631円(本体574円+税)
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ISBN9784094516159