あらすじ紹介
『最強』を追う生き方の終わり――
「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。
俺――冬川朱雀は相棒の小手毬を救うため、『天上』の一員になった。
「『天上』だろうが、悪魔だろうが、なってやるよ!」
それは俺の偽らざる気持ちだった。俺が『天上』になるという取引をしなければ、小手毬の命が保証されないからだ。小手毬を救えるのならなんでもよかった。けれど、癇癪を人にぶつけてしまった時の後味の悪さのようなものが残った。
『天上』になるというのは、つまり、どういうことなのだろうか?
何かを得るということと、何かを失うということは、いつの時代もほぼ同時にやってくる。『天上』のように浮き世離れした神のような存在たちの一員になるとしたら、よほど多くのものを失わないとイーブンにはならないだろう。
その予想は当たっていた。
俺は今までの生き方を変えなければいけなくなったんだ――。
誰もが幸せになれるなんて幻想だ!
新たな展開をみせる異能力リアルアクション第6弾!
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みんなからのレビュー
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よっち
21相棒の小手毬を救うため「天上」の一員になった朱雀。時代の移り変わりのように周囲でも様々なものが変わっていく第六弾。朱雀が小手毬と相談した末に下した決断。何かを受け入れるということは何かを失うことでもあって、二人だけでなく登場人物たちそれぞれにも大きな決断がありましたが、それによって大きな転換期を迎えることになったこの物語にも時の流れを感じましたね(正直滝ヶ峰の決断はそれでいいのかと首を傾げましたけど)。苦闘の末に大きな権利を得た二人、そして周囲の人々がこれからどのように変わっていくのか、次巻が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
晦夢
9この作品にしかない雰囲気があって好きだな。口絵見た時から嫌な予感はしていたが、そうなっちゃうか。にしても天上になってもそこまで強いと感じない朱雀は流石。 続きを読む…
ネタバレあり -
METHIE
9全体的に辛い褒め言葉です、天上の一員になったことで表の世界から切り離されたり、朱雀が強くなりすぎて小手毬と差が出来たり、仕事仲間が結婚したりと辛い。小手毬は人間になったほうが良いよなー。 続きを読む…
ネタバレあり -
半熟タマゴ
6小手毬が最優先とは言え、天井になって失ったものも大きくて…。この二人にとってはアイデンティティーみたいなものだし。それにしても、みぞれがあんな事になるなんて…。あそこまで強さに拘ってたっけってピンと来ない部分もあったけど。最終巻でどうやって物語を締めるのか気になる。 続きを読む…
ネタバレあり -
SEGA
6主人公が強くなったのに、仕事は地味になり、身近な人は去って行く。寂しい印象です、と思ったら次巻で完結ですか。何かを得れば何かを失う、人生はままならぬというラノベらしからぬラノベの道行きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2016/01/19
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定価652円(本体593円+税)
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ISBN9784094515916