熾界龍皇と極東の七柱特区 3
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熾界龍皇と極東の七柱特区 3

ツカサ (著) / 夕薙 (イラスト)
シリーズ:熾界龍皇と極東の七柱特区(ガガガ文庫)

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あらすじ紹介

いざ、《断界の聖域》へ――!

ヴァルプルギスの襲来からほどなくして。神祖《源仙(コンロン)》から誘いを受けた照日と湊たちは、旧京都――第四特区へ向かう。
《断界の聖域(シャンバラ)》と呼ばれるその地では、人と幻類の、ひとつの“共存”の形が築かれていた。《源仙(コンロン)》が張った結界の下では、修練次第で人も眷属となり、大いなる幻素の神秘に触れられる。そして、力の有無によって人も幻類も等しく扱われるのだ。
だが、湊と咲良は、ひょんなことから第四特区のもう一つの真実を目の当たりにしてしまう。それは、力ある人が、力なき人を差別する姿。新しい格差社会だった。この統治をアヴァロン全体に拡げようとする《源仙(コンロン)》に、咲良たちは大きな懸念を抱くが……。

その頃、第四特区に忍びよる不吉な影があった。《覆いを外す者たち(アポカリプス)》の指導者、世現者(ネビリム)を名乗る男は、愉快そうに笑みを浮かべる。
「生きていてくれて、本当によかった。君こそが、計画の最後のピースなのだからね――芦原咲良くん」

遙か遠き異郷幻想譚、第三章。少女の過去が明らかになるとき、アヴァロンに未曾有の危機が訪れる!

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みんなからのレビュー

  • ナカショー

    神祖《源仙》の誘いを受け、第四特区にやってきた湊たちはそこで、《源仙》の庇護の下に人と神が共存したアヴァロンの理想を体現したかのような世界を見る。しかし街の外周区では力の有無による新たな格差を目撃して……な話。今回も中々面白かった。源仙のキャラが個人的に好き。泰然とした感じが良かった。次巻も楽しみ。 続きを読む…

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  • 晦夢

    人間と幻類の物語第三弾。今回は第四特区へと呼ばれ源仙と会うことに。そこで、再び目にする人間と幻類の差、咲良の見る未来は訪れるのか。そんな訳で第四特区。ここもまた面白い仕組みで運営されている。皆に同じく機会が与えられることこそが平等だと、そこで努力を止める奴らは知らないと。そして源仙自体がその運営に殆ど関わらずその環境を与えるのみ、その泰然とした感じがすごい好き。咲良の記憶も戻り、秘密も分かり面白くなってきた。次巻も楽しみ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 藤崎

    今回は「源仙」と第四特区、さらに咲良にまつわるあれこれ。そして、「機会の平等」って考え方は公平なようでいて、その「機会」の内容が決められてるあたりナチュラルに上から目線で、最大限の平等の結果としてのその塩梅は実によく人間と幻類の違いを表していたように思います。しかしまぁ、これ反転させると主人公サイドにも跳ね返ってくるというか、「いや別に仙人とかなりたくないし」って考えも認めるべきなら、「いや別に共存とかしたくないし」って考えはどうするんだって話で・・・この「共存」という理想が、どんな結果となるのか期待です 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 416

    シリーズ第三巻、源仙の招待により第四特区へと赴くことになった陽皇一行。そこで改めて人間と幻類の共存について考えさせられると共に咲良の謎が明かされるといった感じの巻だったかと思います。思っていたよりもはやく咲良の伏線の回収がされたことに驚きました。彼女の過去も明らかとなり、今後にどのような影響を与えるのか楽しみですね。また、周りから悪く言われていようと案外、人間のことを気にかけている神祖と好き放題の覆いを外す者たち。どちらの理想に軍配があがるのか。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    新たな神から誘いを受け別の特区へと向かう今巻。・・・そこにあるのは一つの共存の形、自らに力があれば上っていける場所。だがそこには力を根拠にした差別が蔓延する。・・・人と神は本当の意味で対等となれるのか。力を根拠とした共存は一つの形であり、それもまた一つの答えなのかもしれない。目指すべき理想郷は遥か彼方にあり、そこに至るまでの道のりは未だ遠い。敵もまた多く、進むしかない道の先、そこには何が待ち受けているのだろうか。理想を考え直す機会となった訳だと思うし、この先の展開にも期待である。 次巻も楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2015/10/20
  • 定価
    631円(本体574円+税)
  • ISBN
    9784094515770

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