あらすじ紹介
俺たちが、本当に戦うべき「敵」は--?
――俺たちは、何と、なんのために戦えばいいのか――
俺、冬川朱雀と相棒の少女、小手毬はこの世に必要とされていない異能力者だった。「異能力制限法」により、現代、異能力の無断使用は厳禁され、異能力者はすべて社会から管理されている社会。強さには自信があるが、戦う機会が与えられなかった俺たちだったが、ガチのトーナメント大会で優勝したことをきっかけに少しは仕事が舞い込むようになった。
しかし、それと金を稼ぐことは別問題で……。
理不尽な世の中の反応、嫉妬、不協和音、新たなる敵の影……俺と小手毬を待ち受けていたのは、異能力者の光と闇という現実だった。
――俺たちは正義のヒーローじゃない。どこにも、戦うべき敵なんていないのかもしれない。それでも、戦うことを、異能力者をやめることはできない――。
「現実」の異能力者たちが交錯する、異能力者苦闘アクション!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
32KC優勝で少しは仕事が舞い込むようになった朱雀たち。露出をきっかけに小手毬単体の露出仕事が増え、地味な仕事ばかりの自分と比べてしまい、微妙なすれ違いが増えていく朱雀と小手毬の距離感がもどかしかったです。でもたとえ稼げていなくても、強さを押し出してキャラを貫こうとする朱雀の存在に、舌打ちしまくりの川匂さんを始め、それはそれで嫉妬する人たちも多かったんですね。敵組織も出てきて今後の展開も気になるところですが、小手毬の健気さには泣けました。今回の事件をきっかけに、二人がまたいい距離感になっていけるといいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
METHIE
21これは寧ろ能力者と言うよりも芸人や作家の話である、もろに作家性の話をしているし。しかしまぁ水を操る能力者が地味って凄い世界観だな。 続きを読む…
ネタバレあり -
サキイカスルメ
17異能力の話なのに、現実感が凄い。面白かった。朱雀と、相棒の美少女小手毬のお話2巻。前回で大逆転ホームランをして一気に有名になったと思いきや、仕事はそんなに増えなかったし、後輩からは敵視されるし、小手毬のピンの仕事は増えるしと、追い詰められていく朱雀が悩んで行動して挫折して最後に敵と戦うお話。自分のやりたいこと=仕事になる人なんて極わずかしかいないのが現実……世知辛い。それでも諦めずに進む朱雀には、小手毬という救いがありますからね。本当、小手毬健気可愛かった。舞花とみぞれが薄かったのが残念。続きが楽しみです 続きを読む…
ネタバレあり -
クロウ
16片方がピンで売れ始めたお笑いコンビってこんな感じだろうなーと思いつつ読了。テーマが異能なのにやたらリアリティがある作品。朱雀と小手毬の関係が気づかないうちにちょっとずつズレ始めて、辛かったな。でも大きな亀裂が入る前に吹っ切れたので良かった。健気な小手毬が可愛い。朱雀はなんというのか、カッコ悪さがカッコいい、みたいな感じ。本当に吹っ切れるまで時間のかかる主人公だけど嫌いになれないよね。 続きを読む…
ネタバレあり -
半熟タマゴ
16この作品は登場人物が葛藤しながらも前に進んでいくところが見所だと思う。朱雀は売れている異能力者達の事を羨ましがってるけど、反対に他の異能力者達は朱雀の強さに嫉妬している。自分の思い通りにならなくて苦しんでるのは朱雀だけでなく他の異能力者も同じなんだなぁ。今回が初登場の川匂は、売れているけど能力の強さは認められてないという朱雀とは真逆の立場のキャラだった。朱雀との再戦が見たいから二回目のトーナメント大会に出場して欲しいな。滝ヶ峰と朱雀のバトルももう一度見てみたい。どんな大会になるのか楽しみだー。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2014/06/23
-
定価652円(本体593円+税)
-
ISBN9784094514957