あらすじ紹介
それでは、旅の終焉を始めよう。
才能は必ずしも発揮しなければいけないわけではない。
爆弾を作る天賦の才があったとしても。爆弾を作れば誰かが傷つくだろう。
人を殺す才能があったとしても。人を殺していいわけでもないはずだ。
なのに、僕は人殺しを選んだ。その時点で、誰が何と言おうと許されない。
罪は背負うと決めていた。その先に何が待っているかも理解していた。
それでも。ケモノを狩るためにケモノガリと成り果てた。
悪を狩るために、悪を許容することを選んだのだ。
正義ではない。正義を掲げるほどに、己の手が綺麗なはずはない。
だが全くもって躊躇いはない。あるのは幾許かの恐怖と高揚感。
様々な苦難を乗り越え、結末が、やっと見えてきた。
決着をつけよう、同じ才を持ちながら異なる道を選んだ者よ。
赤神楼樹は、最後の戦いに挑む。
アスライアとの最終決戦を控えた楼樹は家族の記憶を、友人の記憶を忘れ、人間らしさを捨てていく。そうやって殺すことだけに特化した存在になりながら、楼樹は決死の戦いへと歩を進める――。
殺人の才能をもつ少年の物語、ここに終幕! 興奮必死の終焉を見よ!!
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みんなからのレビュー
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しぇん
18再読。一年を超えるケモノガリの旅も終わり。最後のイベントバトルは何か寄生獣を思い出しました。B級ホラー映画のような始まり方だったのに綺麗に物語まとめたなーと 続きを読む…
ネタバレあり -
水無月冬弥
10東出祐一郎先生(@Higashide_Yu)の #ラノベ。 ついに完結! 楼樹とアストラルの闘いも見ごたえあったけど、あやなが凄かった。さすがアストラルさえ恐いと思う恋する少女。ただのヒロインじゃなかったよ! 続きを読む…
ネタバレあり -
T.Y.
9楼樹とアストライア、同様の才能を持った二人の最後の決戦、お互い勝利のために全てを捨てて挑む。戦いを終えたところで、楼樹は人間として戻ってくることができるのか…。同時に明かされる「虚無」の正体と、クラブ創設の真相。あやなの揺るがぬ想い。自力で記憶を捨て去るとか、人間離れしか存在へと走り続けた楼樹だが、彼を繋ぎとめるものは一つ。他愛もないくらいにシンプルだからこそ、いかなる壮大な存在にも呑まれぬ想いがある。 続きを読む…
ネタバレあり -
1_k
8いやもう、最高。もちろんシリーズを通して最高とは思っていたが、最後の最後で画竜点睛を欠く作品もあるわけで、期待と不安を抱きつつ読ませていただいたが、掛け値なしの傑作シリーズとして締めも遺漏なかったです。勝負が完全についた後でのページ数を見るに妙に長いエピローグで一体何を仕掛けてくるのかと思えば、こんな着地点! 素晴らしい。人退と並んで、長らく実質ガガガの看板作品として続いてきた本シリーズが完結するのは惜しいが、最高の幕引きでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
サケ太
7シャノン誕生秘話。ここから、あのゲームに話がつながっていくんですかねぇ。今回もとんでもない燃えバトルの連続。まさしくラストバトル。勝つためにすべてを切り捨てた赤神楼樹と貴島あやなの行く末は……。行きつくところに行きついたと感じられた最後のシーン。面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2014/06/23
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定価672円(本体611円+税)
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ISBN9784094514926