あらすじ紹介
魔女の娘は世界の優しさと残酷さを知る。
それぞれが失った大切な人を生き返らせるため、旧ガルディア魔導帝国の皇都跡地を目指すネロとアーシェ。これまで城の外の世界を知らずに育ったアーシェには見るものすべてが新しい。ネロにはそんな子供っぽいアーシェが年上ながらも愛らしく思えた。夜には、一枚の毛布に二人でくるまって眠る。そんな時ネロは、アーシェが異性であることを意識せずにはいられなかった……。
“重罪人の息子”と“魔女の娘”として、国から追われる身である二人は、関所を迂回するため、危険と困難がつきまとう山岳地帯のルートへ。そこでネロとアーシェは、旅姿の青年ハンスと出会う。彼もまた街道を使わずに国境を越えようとする訳ありの人物だったが、アーシェが魔法使いであることを知るや、ハンスは恐れるどころか、彼女に結婚を申し込んできた……。
彼は敵なのか、味方なのか。ハンスの存在が、ネロとアーシェの間にある変化を引き起こす。
外の世界に出たアーシェが直面するのは、人と自然の優しさと残酷さ、そして、自分が世界に嫌われる魔女であるという現実……。
世界を敵に回した少年と少女の、寄る辺なき旅の物語第2弾。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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みんなからのレビュー
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あなほりふくろう
32世間知らずが自分の判断ひとつでポンと動いちゃうこの怖さ、もうおっかなくてみてらんないことこの上ないったら。出来過ぎなタイミングだったけど、モーガンさん登場にひと心地ついた思い。世知辛いというにはもっと酷に過ぎる人間社会のこの重苦しい空気の中で、ほんのわずかな優しさに触れて。傷ついて悲しい思いをして、そうして成長していくアーシェの姿が印象に残る。 続きを読む…
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異世界西郷さん
30国を追われ、大切な人を生き返らせるために旅をする少年と少女を描いたファンタジー第2巻。今回は人買いに攫われたり、人に騙されたりと様々な困難が2人を襲います。1巻の時も思いましたが、なんというか童話を読んでいるような感じがして非常に読みやすかったです。人を信用するということについて、前半のネロとアーシェと最後の漁村の村長の対比が面白かったように思います。謎の魔女ギルダの登場やアーシェの体の変化が今後この物語にどう関わってるのか。次巻が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
30帝都跡地を目指すネロとアーシェの2人が国境越えを目指す過程で、人買いに追われる少女カルロッタや、アーシェに求婚する青年ハンスと出会う第二巻。ハンスの出現によってネロのアーシェを心配する気持ちがうまく伝わらなかったりする一方で、出会った彼らとの関わりや、遭遇した事件を通じて、魔女がどういう存在か、旅することがどういうことか、ネロのことをどう思っているか、そういったことにあまり自覚のなかったアーシェも、改めて痛感させられたことがあったようです。年相応の表情を見せながらも、成長してゆく二人の今後に期待です。 続きを読む…
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まりも
26今回も面白かった。魔導帝国へ向かうネロとアーシェは道中で人買いに追われるカルロッタやアーシェに求婚する謎のイケメンハンスと出会う今回。ハンスは確実に怪しいイケメンだと思ったら案の定でしたね。展開も非常にシンプルでわかりやすいです。ハンスのおかげでネロとアーシェがお互い大切な存在だという事に気づけたので良かったですね。1枚の毛布に一緒にくるまって眠る二人はすごく可愛らしかったです。モーガンさんも登場したりと満足な1冊でした。 続きを読む…
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アウル
23今回も良い話で所々目頭が熱くなった。全体的に話の展開があっさりとしてわかりやすかった。アーシェとネロ2人のやり取りが微笑ましい。モーガンさんの再登場早すぎてビックリ、そして格好良すぎ。最後の引きで次巻がどうなるのか楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2014/01/22
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定価628円(本体571円+税)
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ISBN9784094514650