あらすじ紹介
吾輩は猫又である。化け猫と一緒にするな!
吾輩は猫又である。現在無職である。
かの有名な歌にもあるように、吾輩のような妖異にゃ学校も試験もなんにもないのは昔から知っていた。だが無職になって初めて職業紹介の場もないことに気がつき落胆しているのだ。
そんな吾輩の心中を知ってか知らずか「私、おばあちゃんと同じ、陰陽師になるよ!」と宣言した桜子は、自分の修行になりそうな怪異スポットを探しておる。
ある日、桜子がいわくつきの廃屋から帰ると国東茉莉という1人の少女を連れていた。
「お願いします! 祓って欲しい鬼がいるんです……鬼を、祓ってください!」
桜子との会話から察するに、この少女は廃屋に1人でおり何をしていたかは話してくれていないようである。そして鬼の姿、形ですら答えられないという。
茉莉自身も何か事情があって答えられないようにも思えるが、これっぽっちの情報では……と吾輩が困っていると、桜子は「困ってるなら力になるよ。大船に乗った気でいなよ」といった。
いやはや――桜子、困っているならどんな依頼人でも助けたいと思えるおまえはやっぱり藤里の人間だよ。現当主である桜子が受けた依頼だ。吾輩はその意思に沿う働きをしようではないか。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
ゴローさん
14今回も号泣してしまいましたよ…茉莉が隠し神化した時は本当に絶望しましたがよくあそこまで良い結末になりましたね。誰か一人でも諦めていたらきっと無理だったんでしょうね。作品全体で命が部外者に近い立ち位置にいるのですが一番良い所もって行ってる気がします。しかし桜子さんの呪力がチート近いwアヘ体験でご子息がおっきしてる緋乃香がもっと見たいです。 続きを読む…
ネタバレあり -
水無月冬弥
10#ラノベ 竹林七草先生の作品(@takebayashi_7) もう手遅れ状態な腐女子がまた一人増えたよ! それがなければ、伝奇小説なのに(笑) 面白いけど、できれば桜子ちゃんをもっと活躍させてほしいかな? 続きを読む…
ネタバレあり -
F.key
9シリアスとそうでないときのギャップが半端ない。後半にはサスペンスっぽい雰囲気も感じられてゾクゾクきました。前半の終わり方がああいう形だっただけに。それなのに後半の開始直後に腐蝕率激増なんだもんな(笑)男キャラ(人間)が出ないのはヒロインたちに原因がある気がしてならない。それで後半、物語の根幹の締め方がこれなんだからズルいよなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり -
ころん
8陰陽師になるため、自分なりに修行を始めた桜子を心配そうに見守るタマと命。クラスメイトから聞いた心霊スポットを訪れた桜子と命は、鬼を祓ってほしいと言う少女と出会う。しゃべったり煙草ふかしたりスマホ使ったりする猫に萌える本。…と見せかけて、中身は意外とヘビー。母と娘の複雑な関係の見せ方がうまい。ストーリー構成とか、キャラが立ってるとか、デビュー2冊目とは思えない完成度の高さで面白かった。自分の体質に悩む桜子だけど、陰陽師になれる日は来るのか。でも腐ってる人達の方がインパクトありすぎて色々とアレ。 続きを読む…
ネタバレあり -
やす。
7いい話だったわー。前巻がまとまってたので続編には正直期待してなかったけど、想像以上でした。桜子が微妙という感想が多いけど(実際、一人だけ浮いてるんだが)『あの』桜子だから命や猫助の描写が力強くなるってのもあるんじゃないかなぁとも思う。「最後はハッピーエンドだろ!」という登場人物たちの心意気に惚れちゃう一作かも。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2012/11/25
-
定価628円(本体571円+税)
-
ISBN9784094513790