あらすじ紹介
受取人はトランクに詰まった少女の死体!?
霧の上を島が浮遊し、空を飛ぶことでしか島を移動できない世界。
空に憧れ、まだ誰も見たことのない霧の底、「空の最果て」を目指す少年と少女の物語。
風を読むことが下手で、翼舟の操縦が下手な少年・ウィルと、過去に負った傷から空を飛ぶことが怖くなってしまった少女・ジェシカは、二人乗りの翼舟に跨り、空飛ぶ郵便屋「蝶と鯱」を経営していた。
彼らが運ぶのは、人々の記憶を封じた「封書」。
誰よりも早く、誰からも秘密を守り、命をかけてでも運ぶ――課せられた重責と引き替えにもたらされるのは、自由に空を飛ぶ権利。
お互いの欠点を補いながらでないと飛べない二人だったが、霧妖という魔物が棲み、霧に囲まれた空を命がけで疾走する。
そんな「蝶と鯱」に、謎の男からの依頼で封書が持ち込まれる。意気揚々と届け先に向かった二人着いたのは誰もいない廃墟。唯一残されたトランクの中には、膝を抱えたまま目を閉じた裸の少女が――。
今回の依頼には、この世界の創世記の伝承で大きな力を持つ「七つの鍵」の秘密と、それを狙う組織が関わっていて――
空の上を駆ける爽快冒険ファンタジー、待望の第二弾。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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みんなからのレビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
46翼をもたない鯱と、羽を喪った蝶。飛べるはずのない二人が出会って、小さな鰭の代わりに羽ばたかぬ翼を。触覚の代わりによく回るプロペラを据えて。ぎこちなく凸凹ながら、空を飛んできた二人。自分の出来ない事に甘えて少女に頼り切った少年と、自分にできる事を隠して少年の背に縋った少女と。どちらが悪かった訳じゃない。そして知る、互いが離れるという不安。パートナーとして認められるぬ危機。それを救ったのは背を抱く君の暖かさ。君の鼓動が芽生えて。背中に羽が生える。羽の鼓動を聞くよ。蝶の羽を背中にはやした蝶は、きっと存外美しい。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
36武装郵便屋「蝶と鯱」に渡り鳥協会から条件を満たしていないと召喚状が届き、解散の危機に?というお話。ウィルはジェシカに心配かけまいと、自分で何とかしようとしてたけど、ジェシカからしたら相談されないのは信頼されてないと思っちゃいますよね。わだかまりを残したまま別々の翼舟に分乗したけど、二人が存分に力を発揮したのはやはり一緒に力を合わせた時でした。レンも新たに加わって、さらに気苦労が増えそうなウィルですが、とりあえずジェシカと仲直りできて良かった。ヒルダさんを怒らせた時の怖さが実証された巻でもありました(苦笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
ゴローさん
18レンとジェシカの2人のせいでよりいっそうウィルの気苦労が増してましたねwヒルダのブチギレが非常に良かったのですが、バディにはならないようで残念です…ザックスは敵ながらなかなかに好感が持てました。イカれてますが。フェンリル戦で2人ともそれぞれ自分を見直せ、なおかつ新たな可能性に気付けたようでこれからさらに成長できそうで楽しみです。次回からはレンがバディとして活躍するそうですがフェンリルに乗ってって完全に裏技ですよねwwwしかし、ウィルの師でもあるビルギッドとは何者でしょうか… 続きを読む…
ネタバレあり -
クロウ
17もうウィルとジェシカ結婚しろよ……。目をそらしてきた自分の欠点に向き合う回。空戦といい、それぞれの想いといい、透き通るように美しい。お互いの考えを再確認できて、より一層絆が深まったように感じた。イラストがマッチしてて、物語をさらに面白くしてる。ウィルはなんだかんだ言って罵倒されて喜んでるような気がするw 続きを読む…
ネタバレあり -
磁石
16最後にあの笑顔があったということは、おそらくもっとヘヴィーな、胃がもたれてゲンナリしてしまいそうな絶望エピソードがあったのだろう/挿入されてもよかったのだろう。だけど、世界観かシリーズとしての流れに沿ってか、封書の中にあるだけ。物足りなさはあるものの、ソレはこっちの事情なので、結末がアレならば全て事もなしだ。もう解決は成されていて/手は差し伸ばされていた、ソレを思い出すための旅。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2012/10/23
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定価755円(本体686円+税)
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ISBN9784094513738